RE;2から引き継がれた神リメイク!だがしかし・・・。
今回紹介していく作品は、前作バイオハザードRE;2に続くリメイク作品「バイオハザードRE;3」。言わずと知れた大人気サバイバルホラーのリメイク作品です。
RE:2と同じ時系列で進む物語は、前作を楽しんだ方なら遊ばないという選択肢はないでしょう。
序盤から圧倒的な緊張感。アクション性が高く、選べる難易度は何度でも遊ぶ楽しみを与えてくれました。
元となったPSのバイオハザード3とは別物と言ってもいいほど、多くが変更されているので新作と思って遊んでも良いでしょう。
それではREシリーズ第2作目「バイオハザードRE;3」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。
かんたんなストーリー紹介!
「バイオハザード」の洋館事件から2ヶ月後の1998年7月25日。特殊部隊S.T.A.R.S所属のジル・バレンタインはアメリカの中西部の街・ラクーンシティで発生したバイオハザードの原因が、アンブレラ社の「T-ウィルス」であることを突き止めた。
街を出て全てを告発しようとしていたが、ラクーン警察の上層部や市長にも多額の献金をしているアンブレラ社はジルを監視下に置いている。
引っ越しを5日後に控えたジルだったが、突然電話が鳴り響いた。
電話の相手は洋館事件を生き抜いたS.T.A.R.Sの仲間ブラッド、「今すぐそこから逃げろ!」。
その瞬間、S.T.A.R.S殲滅のために生み出された新型生物兵器「ネメシス」が壁をぶち破って襲い掛かってきた。
外に出ると、街はT-ウィルスが蔓延し、壊滅状態。果たしてジルは生きてラクーンシティから逃げ出せるのだろうか。
主な登場キャラ紹介!
ジル・バレンタイン
初代「バイオハザード」の主人公で23歳の女性。洋館事件から生存し、T-ウィルスに対して完全な抗体を持っている。
米国陸軍(対テロ部隊)デルタフォースの訓練課程を経験し、ラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.アルファチームでリア・セキュリティを担当。
手先が非常に器用で爆発物処理のエキスパート。簡単な鍵ならキーピックで解錠できるほど。
正義感・責任感が非常に強く、冷静で的確な判断で任務を行っていくが、時折見せる弱さが彼女の素の姿。
カルロス・オリヴェイラ
今作のもう一人の主人公で、国籍不明の21歳の男性。アンブレラ・バイオハザード対策部隊(U.B.C.S.)と、ジルを引き合わせた重要人物。
所属するU.B.C.S.で階級は伍長。幼少時からゲリラに所属し、多くの戦場を経験してきている。
ラクーンシティが壊滅している中、市民の救出と事態の鎮圧を任務として行っていたが、この惨劇がクライアントであるアンブレラが引き起こしたことを知らされずにいた。
正義感が強く、優しい性格を持っているがジョークじみた発言が目立つ。RE:3で私のお気に入りのセリフは「俺は死なないよ。俺がいない世界なんて寂しすぎるだろ。」
ニコライ・ジノビエフ
モスクワ出身の元軍人で、現役時代はソ連特殊部隊スペツナズに所属していた。
今作ではカルロスと同じくアンブレラの特殊部隊U.B.C.S.に所属し、ラクーンシティの市民救助のために派遣された。階級は軍曹。(カルロスより上)
性格は冷徹でカネが大好き、自身の命を守るためなら平気で他人を犠牲にするほど。作中では深手を負ったU.B.C.S.隊員に、感染の疑いがあるというだけで頭を撃ち抜いていた。
ネメシス
アンブレラ社が作り上げた生物兵器タイラントをベースに改良され、知能を持った生体兵器。抹殺対象を執拗に追跡し、襲い掛かってくる。
序盤は黒い布で顔全体が覆われているが、物語が進むにつれて素顔がわかるようになっていく。
攻撃は素手による打撃の他、火炎放射器やロケットランチャーなども使ってくる。
作品の中では第3形態まで変態し、第1形態では顔はケロイドのようなものに覆われ、長い歯と曲がった鼻、隻眼が特徴。第2形態では体格が大きくなって鋭い爪が生え、肥大化によって二足歩行ではなく、獣のような四足歩行になっている。そして第3形態では巨大な肉塊のような姿から触手を生やし、手足のようにして襲ってくる。
この作品の楽しみ所紹介!
前作から引き継がれた美しいグラフィック
バイオRE:2に引き続き、とてもきれいなグラフィックは不気味なラクーンシティの雰囲気をしっかりと出していました。
まずオープニングで実写の映像を使っている所で、事態の緊急性や恐ろしさがプレイヤーに伝わってきます。
そして崩壊したラクーンシティの街並みや、散らばる残骸までもが細かく作りこまれている所まで見て欲しい。
ここまで作りこまれた映像があるからこそ、オープニングで使われている実写映像が違和感なく入り込めた要因でした。
さらに表情までしっかりわかるよう作りこまれたキャラクターや、ゾンビなどの敵キャラも人間らしさを残したまま不気味さを演出してくれています。
正直、ジルはPS版では可愛らしいイメージを持っていたのですが、大人びた女性に大変身!(予約特典のクラシックコスチュームに変えると、違いがはっきりとわかります。個人的には原作のイメージを残してほしかった・・・。)
初めはジルの変貌に少し残念な感じでプレイしていましたが、ストーリーを進めていくうちに人間らしい部分が見えて可愛く感じてきます。
ジルの変貌で購入を見送った方は、RE;3のジルの魅力を知るためにぜひプレイしていただきたい。
追跡者ネメシスもデザインを一新されていて、執拗に追いかけてくる姿と画面の揺れ、そして効果音が一体化した映像が臨場感を与えてくれます。
まさにプレイする映画!このクオリティをぜひ体感していただきたい。
緊張感のある戦闘アクション
前作よりアクション性の高くなったバイオRE;3ですが、新たに追加された緊急回避やギミックが多く設置されている事で様々な戦術を立てられるようになっていました。
敵の攻撃直前にR1を押すことで出来る緊急回避は、自動的に弱点に照準が合うカウンター攻撃を繰り出せるので決まると非常に気持ちいい。
通常時よりもクリティカル率が高く、弾薬の節約が出来るので、安全に遠距離から撃つか近距離で戦うかはあなたのプレイスタイル次第。
さらに爆発するドラム缶や、ゾンビを感電させることが出来る変圧器も設置されているので、周辺に注視しながら緊張感のある戦闘を楽しむことが出来ます。
あなたがもし高難易度に挑戦していくのなら、設置物の把握や緊急回避は必須なので戦術を駆使した緊張感のある戦闘を楽しんでいただきたい。
この作品の残念な所・・・。
クリアまで短く物足りない。
ゲームとしてのクオリティは非常に素晴らしく、非常に楽しめた作品だったのですが、ボリュームが非常に少ない!
REシリーズ2作目として前作と比べてみると、バイオハザードRE;2ではクリアまで9時間ほど楽しめたのですが、バイオハザードRE:3では6時間ほどでクリアしてしまいました。
この後紹介しますが、削除されている部分が大きな要因でしょう・・・。
初めから選べる難易度は「ASSISTED」「STANDARD」「HARDCORE」の3つ。難しいモードをクリアするごとに「NIGHTMARE」「INFERNO」の難易度が開放されていくので、難しいバイオRE;3をさらに楽しんでいく事は出来ました。
無限ロケットランチャーの入手条件も難しくないので、無双プレイも一緒に楽しんでいただきたい。
恐怖を感じる部分が少ない
グラフィックも操作性も素晴らしくなったRE;3なのですが、バイオハザードらしい恐怖を感じる部分は非常に少なかったです。
RE;2がバイオハザードらしい恐怖を再現してくれていたので、RE;3にも期待していたのですが不完全燃焼・・・。
アクション性が高まった事や、マップが小さすぎる事、ネメシスに追われる印象が強まったことで、出来の良いアクションゲーに成り下がった感はあります。
先に進んだり、角を曲がるだけでもドキドキしていた恐怖感は感じられなかったのは非常に残念だった~。
多くの部分が削除されている・・・。
多くの原作ファンがバイオRE:3をプレイして残念に感じたことが、ステージが大幅に削除されている事でしょう。
PS版のバイオ3には時計塔内部・公園・墓地などのステージを攻略していったと思いますが、バイオRE;3では探索することが出来ません。
ゲーム自体のボリュームが少なかったのは、この部分が収録されていなかったのが主な原因でしょう。
リメイク作品だからこそ、原作の良い部分はしっかり残してほしかったと思います。
他にも冷凍弾が四足のネメシスと戦うためにマインスロアー弾に変更されたことや、巨大ミミズや大クモに出会えなかったことは非常に残念・・・。
まとめ
リメイク作品第2弾の「バイオハザードRE:3」は、原作ファンには不満が残る部分はありましたが、しっかりと楽しめた作品でした。
初めにネメシスが壁をぶち破って登場してきたときは一気に緊張感が高まり、作品の中に入り込んで夢中になってプレイしてしまいました。
ボリュームが少ないとはいえ、クリアまで一気にプレイした作品は何年ぶりでしょうか。
ネメシスに追われる場面が緩急をつけてくれるので、ヤメ時を忘れて楽しんでました。
多くの部分が無くなっているのは残念でしたが、この作品を楽しんだ方は原作をより一層楽しめると思うので、恐怖感が加わったPS版バイオ3も楽しんでいただきたいと思います。
一緒に収録されている非対称型マルチプレイの「バイオハザード レジスタンス」も面白いので、手に入れた方はしっかりと遊びつくしましょう。
同時収録されている「バイオハザード レジスタンス」
バイオハザードRE;3に同時収録されている「バイオハザード レジスタンス」。ソフトを購入した方は遊べるのでオンライン対戦が苦手な方でもこれを機に挑戦してみましょう。
知らない方のために、バイオハザードレジスタンスは「サバイバー」と「マスターマインド」に分かれて対戦が楽しめる、非対称型オンライン対戦サバイバルホラーになります。
四人のサバイバーはマスターマインドの妨害を乗り越えながら、脱出のためのミッションをクリアしていくのが目的で、知らないプレイヤーと協力できるのが非常に楽しい。
キャラごとに特性があり、やりこみ要素もあるのでハマりすぎ注意です!
デッドバイデイライトのようなゲームが好きな方は、こちらを目当てに購入するのもアリですよ。