えほんに込められた闇の物語。行きつく先は・・・。
前回レビューした「わくわく!えほん!」の物語が衝撃的だったので、いろんな考察をしてみました。
プレイした方ならわかると思いますが、短い物語ながら闇の深さが伝わってきますよね。
(※ネタバレ要素を大いに含んでいますので、プレイ後に読んでください)
※未プレイの方はまずこちらから
それでは一つずつの考察の流れと、最後にまとめた考察を書いていきますのでお付き合いください。(あくまでぷちなまの考察ですので、温かい目で見守っていただきたい。)
「わくわくえほん」物語の流れおさらい
まずは「わくわくえほん」のストーリーをサクッとおさらいしましょう。
ざっくりまとめると「わくわくくんはお散歩にお出かけ」→「もぐらさんに普段通らない道を通るように促される」→「たくさんの木が生えている場所につく」→「うさぎさんに会って手足を知らないかと尋ねられる」→「大きな木を見つける」→「背の高い人(緑)出会う」→「鬼ごっこで捕まる」→冷たい部屋」と、いった流れでしょうか?
それではその一つずつを、考察していった流れから紹介していきましょう。
「わくわくえほん」の一つずつを考察
おさんぽに行く
まずはお散歩とにどんな意味があるか考察してみました。
おさんぽという言葉はウォーキングとは違い、「気晴らし目的(ストレスの発散)」の要素が強い言葉です。
主人公の「わくわくくん」が、強いストレスを抱えている状態を表しているのかもしれません。
また、散歩の語源は中国の五石散(今でいうところのドラッグ)が滋養強壮の薬として流行した時、身体に毒が溜まらないよう散発(体が熱くなる)を促すよう歩き回ったことが語源の為、すでに主人公は軽度の薬〇使用者だった説も・・・。。
語源から考えると、ストレスが溜まっていて、すでに薬〇に手を出している可能性もありますね。
モグラさんに会う
次にモグラさんに出会って、普段通らない道を通るよう言われました。
モグラは隠語で、床下から忍び込む窃盗犯の事を表しています。
また破獄(脱獄)の意味もあるらしいので、刑務所から脱走してきた人の事かもしれません。
途中で一瞬別の画像が映り込むので、悪い人を示唆しているのでしょう。
そして別の道=道を外れるという意味なのでしょうか?
もしくは、お散歩で考察した「すでに軽度の薬〇使用者」だったとしたら、覚〇剤などの道を進めていたのかもしれません。
親しげに話していることから、顔見知りのような印象を受けますが・・・。
たくさんの木が生えている場所
「モグラさんの言っていた場所」という事から、明らかに誘導された場所でしょう。
葉が生い茂る場所という事は、大〇に関係がある場所だと思われます。
そしてまたもや途中で画像が入り込んできます。
人気のない施設のような感じがします・・・。
「たくさんの木が生えている」という言葉から、〇麻が栽培されているのかもしれません。
それとこの後のストーリーをまとめていくと精製場所、密売人のアジトという可能性もあります。
※あくまでぷちなまの考察なので、ご容赦を!
ウサギさんに会う
次にウサギさんと出会いますが、「僕の手と足は知りませんか?」と聞いてきます。
ウサギは隠語で脱走犯の事を示しています。
手足がないとは幻覚を見ているという事でしょうか?
すでに中毒症状が出ているようにも見えます。
刑務所か病院を脱走し、薬を求めてこの場所に辿りついたのかもしれません。
進んだ先に大きな木
ウサギさんと別れ、先に進むと大きな木を見つけます。
これまでの考察から、最初は大きくなると3メートルまで育つ〇麻かと思いました。・・・が!
しかし薬〇にはもっと大きくてヤバい木がありました。
それはコカの木。もちろんコカ〇ンが精製される大きな木です。
わくわくくんはさらなる深みに入っていってしまったのでしょうか・・・。
背の高い男と出会う
「こんにちは!一緒に遊ぼうよ」と声をかけてくる緑で書かれた謎の人物。
これはおそらく、薬を売っている人なのではないでしょうか?
わくわくくんの「お母さんから知らない人と遊んじゃいけないって言われてるんだ」という言葉から、認識の甘さと躊躇する姿勢が見て取れます。
「遊べば知らない人じゃなくなるよ」という言葉は、依存することを知って「試しにやってみなよ」という甘い囁きの様です。
ちなみにこの場面でも、別画像が一瞬入っているのも悪い人の示唆でしょう。
「怖くなって逃げた」というのは、やはり踏みとどまって逃げようとしたという事かも・・・。
しかしアジトらしき場所など全てを知ってしまったわくわくくんを逃がすはずもなく、鬼ごっこで見つかってしまった事でコカ〇ンを使われてしまったと考察します。
冷たい部屋
隣には小さい子もいるという場所。ここの考察が非常に難しいです。
単純に考えれば、「からだにすうじがかいてあるかみ」という内容から囚人番号でしょう。
他にも薬物治療の病院、薬〇依存者のたまり場の可能性もあります。
「ちいさいこ」は薬〇が子供にまで蔓延している事を示唆しているのでしょうか?
そして「あしもてもハートもどこにもありません」の考察です。
「手と足がない」=ウサギさんと同じで幻覚を見ている。捕まったことで自由がないという表現。薬〇治療病院で拘束衣(足まで拘束する物)を着せられているなども考えられます。
「ハートも」=全てが考えられなくなった末期症状。またはコカ〇ンが脳に及ぼす影響で「痴呆状態となり、人間として生きることそのものを放棄することになる」状態かもしれません。
ぷちなまの考察まとめ
それでは以上の内容ををまとめて、ぷちなまなりに考察した物語をまとめていきましょう。
ここで一つ付け加えて、はじめにわくわくくんが「天気が晴れてる」と喜んでいたことを思い出していただきたい。
気分が高揚している=すでに使用して気分が良いと考察して物語をまとめていきます。
最初に書いた物語の流れは下の通り。
「わくわくくんは天気が良くて喜んでいる」→「わくわくくんはお散歩にお出かけ」→「もぐらさんに普段通らない道を通るように促される」→「たくさんの木が生えている場所につく」→「うさぎさんに会って手足を知らないかと尋ねられる」→「大きな木を見つける」→「背の高い人(緑)出会う」→「鬼ごっこで捕まる」→「冷たい部屋」という流れ。
考察後の物語はこうなります。
「家で〇麻を使用してして楽しい気分」→「お散歩に行こう」→「いつも〇麻を買ってる売人(モグラ)と出会う」→「もっと良い薬があるよ(違う道)とそそのかされ、元売(暴〇団?)の所へ」→「大量の〇麻が貯蔵してある場所に辿り着く」→「そこにはすでに中毒者(ウサギ)がいた」→「コ〇インを見つける」→「大元と出会って使うよう促される」→「怖くなって拒否、逃げ出す」→「捕まってコカ〇ン使用」→「廃人となって生きる思考がなくなった・・・。」と言ったところでしょうか?
最後の人形のイラストは、考えることも生きる意向もなくなった=人形なのかな?
とにかく恐ろしい結末が待ち受けているという事に間違いはないでしょう。
他にも誘拐犯説や、人身売買説などもありますので、いろいろ考えてみましょう!
※あくまでぷちなまなりの考察なので、「違うな~」と思う方は自身で考察を楽しんでみてください。
最後に感想とまとめ
以上がぷちなまなりの考察です。いかがだったでしょうか?(異論は大いに認める!)
「わくわくえほん」は絵本のようなノベルゲームですが、非常にメッセージ性の高い問題作でした。
それぞれの方が考察することで、薬〇の恐ろしさを考えさせられるとともに、抑止力になる作品だと思います。
作品の内容を自分で意味を考えさせて、怖さを理解させるCentipede630さんのセンスと想像力は、ぷちなまの考えよりはるか高みに行っているよう。
他にも誘拐犯説や、人身売買に関係している説など、様々な考察がありますので、いろんな考察を楽しみましょう!
人によって合う・合わないはあるとは思いますが、この記事に辿り着いた方は一度はプレイしてみていただきたい。(良かったらレビュー記事も読んでみてください。)
最後に無料で遊べる「わくわくえほん」のDLリンクと、Centipede630氏のHP/Twitterリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみてください。(「わくわくえほん」DLページ/HP/Twitter)