命を吹き込まれた3人のドール、それぞれが見つけた幸せは・・・。
ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回プレイした作品は、誰かに愛される事を夢見る人形の物語「コッペリア、あるいは偽りの乙女」。
制作者の乃花こより氏(cream△)が配信されている、フリーホラーアドベンチャーゲームになります。
ジャンルは『ダークメルヘン×サイコパスサスペンス』、その言葉の意味通り非常に美しく残酷な物語でした。
人形と人間の愛を描いたロマンティックな物語なのですが、人間の闇の部分も色濃く表現されています。
キャラ・グラフィック・世界観など気になる部分が一つでもあれば、まずプレイすることをオススメしたい作品です。
それでは愛を求める人形の不思議な物語「コッペリア、あるいは偽りの乙女」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
ドール。それは誰かの愛を待っている、儚き人形乙女。
身体は丈夫な陶器、瞳は硝子、骨や心臓や血はないが”命”を持っている。
誰かに心から愛されその言葉を囁かれた時、人形師が夢見た”幸せ”が訪れ、ドールの体は人間の娘と同じものに変わって本物の愛を手に入れる事ができる・・・。
旅をしながら人形劇を行っている人形劇団「ラパン」には3人の人形乙女(ドール)がいた。
ダージリン・ラズベティ・マリアブルー。「誰かに愛される」ことを夢見ながらそれぞれの運命を辿っていく・・・。
「コッペリア、あるいは偽りの乙女」の楽しみ所!
それぞれの物語がある魅力的な3人のドール
まずはこの物語のヒロインである3人のドールなんですが、見た目は人間と変わりません。
それぞれが全く違うタイプの魅力を持っており、子供っぽさ・大人っぽさ・女の子らしさがしっかりと伝わってきました。
緑色のダージリンは、甘いものが好きで子供っぽさを感じるドール。過去の密かな想い人と再会する運命的な物語。
赤色のラズベティは、明るくて優しい女の子らしいドール。ある男性と偶然出会った事から始まる初恋の物語。
青色のマリアブルーは、女性らしい魅力を持った大人っぽい印象のドール。過去のトラウマと向き合い、ドールの幸せについて見つめていく物語。
彼女たちの魅力や可愛さは、プレイの中でそれぞれの物語を辿りながら堪能してください。
一人一人に用意された重厚な物語!
「コッペリア、あるいは偽りの乙女」の最大の魅力と感じたのが、一人一人にしっかりと用意された物語!
初めに3人のドールの中から一人を選び、それぞれが幸せに向かって物語を紡いでいくんです。
キャラの個性や魅力などもしっかり伝わってくるので、3人のドール以外のキャラですら印象に残る個性の強さ!
ちなみにぷちなまが最も恐怖したのは「ミントリーネの母」。この方は完全にイカれてやがりました・・・。
そして肝心の愛を囁いてくれる男性ですが、こちらも魅力的な上にしっかりと背景まで描かれています。
それぞれの物語がドキドキ・ワクワク・ゾクゾクさせてくれるので、キャラの可愛さを知ったうえでもストーリー重視の作品と言えるでしょう。
ダークメルヘン×サイコサスペンスの世界観をしっかり楽しんでみていただきたい!
三人のドールに待ち受ける衝撃の結末!
一人一人にしっかりとしたストーリーが用意されているのですが、結末はさらに衝撃的でした。
7つあるエンディングは、そのほとんどが恐ろしい最後を迎えてしまいます。
快楽の道具となってしまったり、コ〇ス事に幸せを感じてしまったり、運命の相手が自〇したりと、かなりの胸糞展開を味わうことになるでしょう。
もちろん幸せな結末を迎えるTRUEENDも(かろうじて…)楽しむことができます。
特にダージリンの物語はショッキングな描写が多いので、プレイする際はお気をつけて・・・。
「コッペリア、あるいは偽りの乙女」のここが・・・。
グラフィックもストーリーも非常に満足度の高い「コッペリア、あるいは偽りの乙女」なんですが、少しだけ残念な部分も・・・。
まずは場所移動が少しわかりにくいので、目的の場所に移動するのに少し迷うかもしれません。
クリック出来る場所は決まっているので、あくまで慣れていない序盤だけの残念ポイントになります。
そしてかなりショッキングな場面があるので、猟奇的なシーンが苦手な方は注意が必要です。
逆に大丈夫な方は、実際にプレイして生々しい表現を楽しんでみて下さい。
まとめ・感想
人形と人間の愛を描いた「コッペリア、あるいは偽りの乙女」は、世界観やストーリーが非常に魅力的な神ゲーでした。
人形に命を吹き込む人形師がいる不思議な世界の物語は、まるで残酷童話の絵本を読んでいるような気分にさせてくれます。
時間を忘れてプレイする作品というよりは、プレイした時間のわりには凄く内容の濃い作品と感じました。
また、言葉表現が美しいですね! あるエンディングではトラウマを「愛では癒えない毒」と表現されていたのは、納得しすぎて鳥肌が立ちました。
注目していただきたい所がかなりある作品なので、未プレイの方は遊んでみることをオススメします!
最後に「コッペリア、あるいは偽りの乙女」のDLリンクと、制作者の乃花こより(cream△)氏のサイト・Twitter・同人通販のリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみて下さい。(「コッペリア、あるいは偽りの乙女」DLページ/サイト/Twitter/同人通販)