王道であり最高のRPG!君が紡ぐ勇者のストーリー!
30周年を迎えるドラゴンクエスト11!やはり前作に劣ることなく素晴らしいストーリーとグラフィックに感動しました。クリア後の達成感も素晴らしいものでした。
また、Switch版には様々な要素が追加され、新しい物語や更なる強敵、各キャラのボイス収録など楽しむための様々な要素が収録されています。
堀井雄二さんの意思が衰えることなく作品の中に現れており、とても人間臭く困難な道のりを仲間とともに歩んでいく王道であり、最高のストーリーになってます。前作のドラゴンクエストシリーズをやってない人でもすぐに入り込んでいける内容とわかりやすさは世代を問わず夢中にさせてくれること間違いなしです。
ドラゴンクエストシリーズは結末だけでなく過程の段階にも大きな物語を秘めているので実際にプレイして一つずつ体感し、共感していただけると嬉しいです。
ドラゴンクエスト11はどんなゲーム?
ドラゴンクエスト11の物語は主人公が辺境のイシの村で育ち、16歳の成人の儀の時に勇者の生まれ変わりであると伝えられた。
そして勇者としてデルカダール城の王様へ謁見に訪れた際に悲劇が起こる。国王から悪魔の子と呼ばれて命を狙われ、追われる身になってしまった。
生まれた村を出ることにした主人公は旅の途中で出会ういろんな人たちを助け、仲間と出会い、勇者として成長しながら魔王を倒す為に長い冒険をする物語です。(先のお話もあるのですが、ネタバレ要素を含みますので実際にプレイして楽しんでください。)
主人公は勇者として生まれながらも災いを呼ぶ存在として不遇の運命から始まっていくのですが、その境遇にも負けずに前を向いて、様々な困難に立ち向かっていく主人公を描いた感動するストーリーです。
仲間として加わるキャラにもにもしっかりとした個性と背景があり、主人公だけではなく仲間の一人一人が特別な魅力を持った存在になっています。ストーリーを進めていく中で出会い、その背景が明かされていきます。
まずは鳥山明先生がデザインをした魅力的な登場人物と、どんな作品化わかりやすいようにトレーラーを見ていただきたいと思います。
グラフィックと世界観がわかるとてもドラゴンクエストらしいOPです。ここからすべての物語が始まっていきます!
主人公を支える魅力的な仲間達!
主人公の他にカミュ・セーニャ・ベロニカ・シルビア・マルティナ・ロウ・グレイグなど主にかかわってくる仲間達がいます。
それぞれに個性があって同じ能力の仲間はおらず、それぞれのスキルや特技を使うことが出来ます。自分の戦い方に合わせてパーティーを組む自由度があり、攻撃重視、防御重視、またはキャラ愛で好きなメンバーを使い続けることもプレイヤーの自由です。
一緒に戦う仲間以外にも物語を進めていく上で魅力的なキャラクターはとても多く、イベントに絡んだキャラクターたちはクリア後も忘れられないほどの個性と人間らしさを持っています。
個人的にやはりマルティナはとても魅力的で、物語を進めていく上で特に感情移入したキャラクターでした。
キャラクターは服装が変わる装備が複数あり、制服やバニーガールなど装備品を集める楽しさがあります。基本RPGは強い装備があれば迷うことなく変更するのですが、好きなコスチュームに変更出来たときは、強さに関係なくいつまでも使っていました。
バトル画面やイベントシーンでもコスチュームは反映されますのでプレイ中キャラクターのいろんな表情を楽しんでいただきたいと思います。
また、仲間たちと一緒にバトル中集中力が高まり「ゾーン」と呼ばれる状態になることが出来ます。複数人が「ゾーン」状態に入っているときに連携技が使えるのですが、その連携技には様々な演出があり、キャラの個性を生かした連携技を繰り出すことが出来るようになっていて、それぞれムービーも収録されているので新しい技を楽しんで見ることが出来ます。
経験値が増える連携技やレアなアイテムが手に入れやすい連携技などもあり、仲間のいろんな表情を見ることが出来るので全ての技の演出を楽しめる所が素晴らしかったです。
フィールドとバトルシステム!
今はオープンワールドが主流の中、この作品はマップごとに区切られています。これは自由度の高いオープンワールドだと迷いやすい為、誰にでもわかりやすく楽しめる作品を目指した結果選ばれたマップシステムです。
説明書を読まなくてもわかりやすく、迷わずに先に進むワクワク感を重視したものなので納得できるものです。しかしマップとはいえとても広く作られているので迷うことはないとはいえ広大な世界を旅している気分にさせてくれました。
敵との戦闘もフィールドを自由気ままに行動しているモンスターと接触することで戦闘が始まります。強いモンスターとの連戦で瀕死の状態の時に大型モンスターが道の真ん中に居座っているときは、気付かれないように恐る恐る横を通っていくときのスリルはかなりのものです。
自分の目的に合わせて戦闘を行うことが出来るのでストレスなく冒険を続けることが出来ました。(何より魅力的なモンスターが至る所で動いている姿がとても可愛いです!)
フィールドを自由に動く個性的なモンスターを見ながら冒険していく感覚はとても楽しく、初めて見たモンスターには興味本位でバトルを仕掛けてしまうことも多々ありました。
素晴らしいグラフィックとモンスターの動作がマップを探索するたびにいろんな表情を見せてくれて、新しいフィールドで探索をするのが楽しみになっていきます。
乗り物も豊富で船や馬、またはモンスターなど地形に合わせた乗り物も多く存在するので移動もストレスにならずに楽しんで冒険に集中できました。
さらに戦闘はターン制で各キャラの行動を選択する時間があり、初心者でも考えながら戦うことが出来るので慌てることなくじっくりと戦闘を行えるようになっています。
呪文や特技に加えて今回は連携技など様々な選択肢があり、戦闘を有利に進めるためにはプレイヤーが戦略を立てて仲間の能力を最大限に引き出すことで、より強大な敵にも勝てるゲームバランスが最高の仕上がりになっています。
ドラゴンクエストでは主人公たちのレベルを上げることで新たなる技を覚えて強くなっていきます。今作はスキルパネルが追加され、レベルを上げるごとにもらえるスキルポイントを振り分けることで自分の好きなスタイルに選択して育てることが出来ます。(スキルパネルも見ただけで仕組みがわかるようにシンプルに作られていますので、初心者にもわかりやすくなっています。)
また、戦闘中は行動するキャラクターを自由に動かせるのでキャラクターをいろんな角度から見たり、モンスターを観察したりと色んな楽しみ方があります。特技にもそれぞれのアクションがあるので、お気に入りのキャラクターの特技を一つ一つ楽しんでキャラ愛に目覚めること間違いなしです。(ドラゴンクエストにはなくてはならないぱふぱふも特技の一つになっています!)
知っておきたいドラゴンクエストのこだわり!
※ここはドラゴンクエストを作り出した方たちの強いこだわりを書きたかったので書きました。ゲーム内容以外の事に興味がない方は飛ばしてください・・・
ドラゴンクエストシリーズは1から11までで、30周年を迎えたロングタイトルです。様々な社会現象を起こしたこともあり、過去作をプレイしたことがある人なら耳にしたことがあると思います。
シナリオとデザイナーの堀井雄二さん、キャラクターデザインに鳥山明さん、音楽はすぎやまこういちさんと、3人の天才が主軸となって作り上げています。そのこだわりは素晴らしいもので「ゲームを楽しむ」ということを純粋に追い求めた結果が作品に込められています。
堀井雄二さんは名言として語り継がれるほどの信念をもってシナリオを作られています。作品は誰にでもわかりやすく、先に進むワクワク感を与えつつも、人間くさいダサい部分も入れており、コンピューターの中にも人間らしい温かさを伝えられるよう作っていったそうです。そして、勇者とは「諦めない人」という言葉が表す通り、過去作品においても主人公はとても不遇の立場におり、その中でも諦めすに困難を乗り越えていく様が作品の中に込められていました。「人生はロールプレイング、人生の主人公はあなたなんだからあなたを幸せにするのはあなたしかいない。あなたが主人公で面白い物語にしてください。誰かの人生の脇役じゃない。だから人の目を気にしたり人と比べたりしないでちゃんと自分を生きればいい」という名言もドラゴンクエスト好きの人の中で語り継がれています。
キャラクターデザインの鳥山明さんはモンスターを作るときには必ずプレイヤーと目が合うように作られているそうで、プレイヤーがモンスターと実際に対峙している感覚にさせてくれます。主人公も自由に動き回ることを考えて全体の構成を決めており、一つ一つの動作に無理がないよう剣の配置や服装などにもこだわりがあるそうです。(正直ここまでの長期作品になるとは思っておらず、ネタ切れとの発言も言われてましたが、妥協せず全力で作られているそうです。)
音楽のすぎやまこういちさんは世界最高年齢でゲーム音楽を作曲した作曲家としてギネス記録に認定されています。誰もが聞いたことがあるOPテーマはとても印象深く、聞き飽きない音楽を作るためにクラシック音楽を主流に作っており物語を時には華やかに、時には緊張感を与える音楽を作っています。フィールドや戦闘中の音楽は「何百回も聞くものだから、飽きない物を心掛けている。」と曲と作品がリンクするように強いこだわりを見せています。
ここで、過去作品をプレイしたことがある人には必ず伝わるものがあると話題になっている神CM「あの頃、僕らは勇者だった」を見てください。(鳥肌立ちました・・・)
余談ですが、今回30周年として、ドラゴンクエスト11にはタイトルロゴにドラゴンが使われています。これはドラゴンクエスト1にしか使われていなかったもので、30周年の節目として、1と反対にドラゴンが使われています。ドラゴンクエスト11のサブタイトル「過ぎ去りし時を求めて」にも深い意味が込められておりこのシリーズがとても長くに渡ってこだわり続けられた作品であることがわかります。
もしこの記事を見てこの作品をプレイしていただけたのなら、過去の作品にも興味を持っていただけると嬉しいです。
まとめ!
今作ドラゴンクエスト11は多くの感動と、仲間の素晴らしさがとても際立つ名作でした。勇者に迫りくる困難を、プレイヤーと仲間達との協力で跳ね返していき、困難に負けずに前に進み続ける姿は一見の価値がありました。そして、裏ボスの存在もあり、ゲームのボリュームもとても満足のいく作品です。
ダラダラ長いわけではなくとても内容が濃く、いつまでもこの物語を追いかけたくなってきます。実際にプレイしてクリアした方々はとても大きな満足感と達成感に包まれる事になるでしょう。
良くも悪くも、最後までドラゴンクエストを貫き通した内容に、政策にかかわった方々一人一人の努力とこだわりが見えてきます。素直にクリアしたときの感動を作ってくれた方々に伝えたいと思ってしまいました。
慣れない方が気になることは、PS4版のドラゴンクエストⅪの各キャラクターには今のゲームには珍しく声は入っていません。物足りないと感じる方もいらっしゃるとは思いますが、これがドラゴンクエストのあり方で、勇者はプレイするあなた自身だからなのです。自分の答えと違う答えを出さないよう、主人公はしゃべらないように作られています。仲間の言葉をあなたが感じたままの事が答えになっていくからです。
また、仲間にボイスが入ってないのもテキストを読んで欲しいという理由があり、聞くよりも文字として読むことで想像を掻き立てられ、物語により入りこんでいく事が出来るようになっています。欠点と思わるることも物語の中に入り込むための配慮と受け取っていただけると本当に楽しめると思います。
今回はPS4版をプレイしましたが、3DS版も挑戦してみたいと思います。現在Switch版をプレイしていてPS4版や3DS版をクリアした方でも楽しめる内容になっています。(追加要素はこちらから)
最後まで物語の主人公はプレイヤー自身だと考えてくれている堀井雄二ワールドにぜひ入り込んで勇者の一人になってください。
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