ゾンビの驚異!恐怖の惨劇は思い出を越えて再び訪れた・・・
今回PS4版の「バイオハザードRE:2」をクリアしたのですが、あらためてバイオハザードの恐ろしさが詰め込まれていて前に進む怖さ、敵に出会う怖さ、追われる怖さなど様々な恐怖体験が詰め込まれたかなりの神ゲーでした。
本作は初代PSで発売された「バイオハザード2」をリメイクされた作品になるのですが、芸術的なゲームバランスはそのままに新たな作品として楽しめる仕上がりになっています。
この作品でリメイクとは何か考えさせられるほど、新しくも懐かしい・・・
リメイク前の作品をプレイしていない世代の方も多くいるとは思いますが、過去の神ゲーを現代に合わせた新しいシステムでプレイできるので是非やって欲しい作品になります。
ジャンルはサバイバルホラーで、ゾンビが徘徊する建物からの脱出を目的としながら今回の事件の詳細を明らかにしていく中で様々な恐怖が入り込んできます。
新作が出るたびにTPSよりになってきたバイオハザードシリーズとも、恐怖を追求したバイオハザード7とも違う怖さをこの作品では味わえます。
作品にはゴア表現(グロ表現)の違いによりD指定、Z指定、無規制版(海外版)がありますので、流血が苦手な人でもリアルな描写を求めている人でも自分の好みの描写を選んでプレイできます。
簡単なあらすじ紹介!
1998年7月25日、ラクーンシティを震撼させた連続猟奇殺人事件「洋館事件」は特殊部隊S.T.A.R.Sの投入によって解決された。
それから時がたち、人々から恐怖が忘れ去られてゆく中で市内で怪物の目撃談や「人喰い病」と呼ばれる奇病が発生するようになる。
事件から2か月後の9月29日、事件に興味を持った新人警官レオン・S・ケネディは自ら配属を志願してラクーンシティへ向かっていた。
そしてもう一人、音信不通になったS.T.A.R.S隊員の兄を探すために女子大生クレア・レッドフィールドもラクーンシティに訪れていた。
街に到着した2人は衝撃の現状を目の当たりにしてしまった。
ゾンビと化した市民が溢れかえり、街は壊滅状態となっていた。
ゾンビから逃げる中でレオンとクレアは出会い、この現状の手掛かりを求めて警察署へ向かう。
しかし瓦礫に阻まれ進めなくなっていたところでゾンビに襲われ、分断された2人は警察署で落ち合うことに。
この異常事態が製薬会社アンブレラの開発した生物兵器T-ウィルスの蔓延によるバイオハザードであることがわかり、脱出手段すため署内を調査する。
主な登場人物紹介
レオン・S・ケネディ
本作の主人公の一人で21歳の新人警察官。アークレイ山地で起こった猟奇殺人事件に興味を持ち、ラクーンシティ警察署に配属を志願した。
赴任日に自宅待機を命じられていたが、ラクーンシティ警察署の連絡が途絶えた事でラクーンシティを訪れる。
クレア・レッドフィールド
本作のもう一人の主人公で19歳の大学生。前作の主人公クリス・レッドフィールドの妹で、兄のクリスに戦闘術を仕込まれていて、身体能力は非常に高い。
連絡の途絶えた兄クリスの消息を辿る為ラクーンシティを訪れる。
エイダ・ウォン
レオンのパートナーで謎の多い東洋系の美女。レオンがピンチに陥ったところを助け、事件の元凶を探るため行動を共にしていく。
その素性や目的などの多くが謎に包まれている。
シェリー・バーキン
クレアのパートナーで12歳の女の子。エリート研究者の両親を持ち、母親の指示でラクーンシティ警察署へ逃げ込み、隠れていたところをクレアに発見される。
クレアの運命を変えるキーパーソンであり、街から脱出するためにクレアと行動を共にする。
バイオハザードの恐怖
襲い掛かってくる多種多様な敵
バイオハザードと言えば初めに思いつくのがゾンビだと思いますが、今作ではオリジナルのカメラ視点から三人称視点に変わったことでゾンビが襲ってくる恐怖感や臨場感が増していました。
主な敵であるゾンビの格好も警官や警備員など様々な服装をしていて、日常の中から急に惨劇が生まれた感じが伝わってきます。
それぞれのゾンビが市民や警察官、警備員などの格好をしているためモブキャラ感が感じられず、目の前に現れたことが直接恐怖へ繋がっていきます。
生物の身体能力と凶暴性を増大させるT-ウィルスに感染したゾンビの他にも、生物の遺伝子そのものに突然変異をもたらして別種の生命体へ進化させるG-ウィルスに感染して変異体なった元人間もその異様な姿から思わず逃げ出したくなるほどプレイヤーを恐怖の世界に叩き込んできます。
また、オリジナル版で驚異でしかなかったリッカーやゾンビ犬、タイラントなども新しいグラフィックで登場しています。
そんな敵たちが突如現れて迫ってくる感覚はバイオハザードの醍醐味と言える所で、今作ではそういう意味でのバイオハザードらしい恐怖を堪能できる仕上がりになってました。
あらゆる不便さの中に詰めこまれた恐怖
初期のバイオハザードシリーズをプレイしたことのある方ならわかると思いますが、操作性、所持アイテムの制限、圧倒的に足りない弾薬など、明らかに不便だと思われる仕様が多くあります。
しかもゾンビの耐久力が高く、すぐに弾切れを起こしてしまう事もある為、倒して安全に探索するか弾薬を温存するため逃げるか常に選択肢が頭から離れません。
さらに最初はアイテムが8個までしか持てない為、武器と回復アイテム、キーアイテムを持っていくとすぐに持てなくなり万全の状態でにストーリーを進めることが困難です。
閉鎖的な空間でゾンビが襲ってくる恐怖の中、限られた武器とアイテムで謎を解いていかなくてはならないので、サバイバルホラーとしての怖さと面白さが最大限に体感できます。
最近のゲームにはない、たかがゾンビ一匹、ゾンビ犬一匹がそこにいるだけで先に進むことが怖くなってしまう難易度なのでプレイする方は心の準備をして臨んでいただきたいと思います。
作りこまれたグラフィックと表現
今作はリメイク作品なんですが、完全に新作と言っていいほど手が加えられていてキャラクターや敵キャラ、ステージや小物までがとても作りこまれています。
バイオハザードで一番多く登場するゾンビ達も見ただけで恐怖を感じるほどしっかり作りこまれていて、初めにゾンビが登場するムービーシーンから恐怖を感じることが出来ました。
人間が食いちぎられたり出血などの表現もあるので苦手な人は目を背けてしまう場面も多く表現されています。
さらにカメラが固定式から肩越しの三人称視点に変更されたことで襲われたときにゾンビがドアップになるので恐怖感はオリジナルを越えています。
その上敵がどこに潜んでいるかわからないので不意に襲われた瞬間声を上げてしまった人も少なくないと思います。
さらに建物内や地下通路、植物が生い茂るマップなども本当に美しく仕上がってるので恐怖を増長させる要因になっています。
不安感をあおる静かなBGMと敵が潜んでいるかもしれない恐怖で疑心暗鬼になり、様々な恐怖感が芽生えてきます。
絶妙なゲームバランス
至る所に隠されたパズル要素
今作では脱出することが目的である為、カギやキーアイテムを至る所から入手したり閉ざされている扉を開いたりしなければなりません。
閉鎖空間で脱出するために謎解きをしなくてはならない為、物語自体が一つのパズルのようにさえ感じてしまいます。
そのためには各所に仕掛けられたギミックを解いたりしなくてはならないのですが個人的にはその要素もとても楽しかったです。
例えば通電させるために正しく回路を繋げなければならなかったり薬剤の分量を量らなければならなかったりと様々な場所で目的に応じたパズル要素が散りばめられていました。
特にエイダのハッキングによって脱出するパートは制限時間の中でスイッチを切り替え、燃え上がる部屋から脱出するのですがとても面白い謎解き要素でした。
EMFスキャナープロジェクターという銃とカメラがを掛け合わせたような外観のアイテムを使って隠れた配線を壁に投影させて遠隔操作することで、オーバーヒートさせて破壊することが出来ます。
本作には他にも多くのパズル要素がありますので、楽しんでいただきたい魅力の一つです。
絶妙な高難易度
本作では手に入れられる弾薬に限りがある上に敵の耐久力がとても高いので難易度がかなり高い作品になっています。
過去のシリーズ作品では数で襲ってくる雑魚となってしまっていたゾンビなのですが、今作ではヘッドショットでも一撃で倒せないばかりか4~5発でも倒せない時もあるなど侮れない存在になっていました。
倒したと思ってもしばらくすると起き上がっていたり、通過しようとしたら急に足にしがみついてきたりとしっかり確認するまでは気が抜けません。
そこら中に横たわってる死体ですら急に動きだしたりするため、まともに倒していたら攻撃手段がなくなり命取りに・・・
はっきり言ってシリーズ最強で最恐のゾンビ達があふれかえっています。
さらに持ち運べるアイテム量の少なさと遅い動作が難易度を上げている要因で、武器や重要アイテムがアイテムBOXを圧迫し回復アイテムが十分に持てず、瀕死なのに回復アイテムがないといった状況が出てきます。
そんな中で見つける回復アイテムの喜びと、ゾンビに出会ってしまった時の恐怖感はこのゲームバランスじゃなかったら体感できなかったと思います
ライトユーザーにはストレスでしかないかもしれませんが、わずかな不便さが恐怖感を増長させ、襲われたときの焦りを生み出してくれていると思いますので難しいですが最高のバランスだと思っています。
武器やアイテムに余裕があれば難しくなく、無くなるほど無理ゲーとなってしまう絶妙な難易度です。
親切なマップやシステム
高難易度という話も書いてきましたが今作ではとても親切でわかりやすい所も多くありました。
まずはマップがとてもわかりやすく、現在の目標を教えてくれたり、近くのアイテムがマップに表示されるようになっています。
限りあるアイテムを取りこぼすことなく集めることが出来るので、この要素がなかったらもっと難しいゲームになっていたと思います。
さらにアイテムがない部屋もマップで見られるため非常にわかりやすくなっています。
また、マップ画面やアイテム画面を開くことでその間ゲーム内の時間が止まるので急に襲われたときに対策を考える時間が作れたり、残り弾数に応じて武器を選んだりと考える時間を作れます。
それでも難しいと感じる方には、難易度を下げれば自動標準機能や自動回復機能も付きますのでもっと遊びやすいと思います。
こういった難しいながらもプレイヤーに楽しんでもらうための配慮がされているため、高難易度と遊びやすさが両立している作品になっているのではないでしょうか?
国内版と北米版の表現の違い
本作ではゴア表現と言うグロテスクで血しぶきが飛び散るような過激な表現が至る所に詰め込まれています。
国内版ではD指定とZ指定が発売されているので、グロいのが苦手だけどゲームは楽しみたい人でも選んで購入することが出来ます。
さらに北米版には規制がなく修正が加えられていない為、体がちぎれたり内臓が飛び出すなどよりリアルな表現がされていて、より恐ろしい恐怖感を感じることが出来るので作品への没入感は非常に高くなっていると思います。
ここから参考までにその違いを紹介したいと思いますのでグロテスクな表現が苦手な方は飛ばしていただいた方がいいかもしれません。
バイオハザードRE:2 Z指定の評価はこちらから
バイオハザードRE:2 無修正版の評価はこちらから
※閲覧注意!
まずが国内版なのですD指定とZ指定で若干変わるものの規制が厳しいらしく、人体の欠損表現などはされていません。
それに比べて北米版では欠損表現の他にも人体の破壊描写は過激で苦手な方は目を背けてしまうほどです。
わかりやすく同じ画像で比較してみますが、左が国内版で右側が海外版になっています。
ヤバいことになっています・・・
一目見ただけで助からないという状況とグロさが伝わってきます。
他にもゾンビを撃つと肉片が落ちたりショットガンで体を撃てば内臓が露出するなど描写があります。
さらに両足を破壊すれば這いずり、両手を破壊しても頭だけで噛みついてくる・・・胴体がちぎれても上半身だけで襲ってくるのでゾンビの恐ろしさがしっかりと伝わってきます。
この違いで作品への没入感と恐怖感が大きく変わってきますので本当のバイオハザードを体感したいのであれば北米版を買うのが正解かもしれません。
今回の国内版との規制の違いはネットでも多く書かれていて、「国内版は規制されすぎて買う価値がない。」や「規制されすぎて全くダメ。」などの意見もありますが、個人的には国内版でも初代バイオハザードで味わった恐怖感をしっかり感じさせてくれる出来になっていたと思います。
(ちなみに私は国内版Z指定クリア済み、北米版プレイ中です。)
しかし北米版の過激な描写も細部まで作りこまれていますので、この猟奇的な事件をしっかりと体感したい方には北米版をオススメしてしまうと思います。
規制の違いで没入感は変わりますが、作品自体かなりの神ゲーなのでコアなファン以外はまず手に入れやすい国内版で楽しんでみるのもアリだと思います。
国内版でも下の画像位のグロ表現はありますので苦手な方は覚悟してプレイしてください。
まとめ・感想
今回の「バイオハザードRE:2」は他の作品も含め、リメイク作品の中で最高傑作だったと思います。
名作と呼ばれたオリジナルの良い部分だけ残し、現代に合わせて作りこまれた神ゲーでした。
懐かしくて再度購入する作品は多くありますが、クリアした後に海外版をすぐに購入した経験はこの作品が初めてでした。
改めてゾンビと言う存在が脅威であることを再認識させてくれて、ホラーゲームというものの楽しみ方を教えてくれる作品です。
製作者のバイオ愛がしっかりと確認できる出来にオリジナルのファンも新規ユーザーも納得出来る再新作になっていると思います。
また、やりこみ要素も多く詰め込まれていて、本作だけでもかなり楽しめる他にDLCとして無料で配信されている「THE GHOST SURVIVORS」ではさらに4つのシナリオが遊べますのでボリュームも言う事なしです。
今後のリメイクという新しい作品と、進化を続ける今後のバイオハザード作品に大きな期待を感じさせてくれる作品になってました。
未プレイの方や購入を考えている人にはぜひ後押しをしてあげたい作品です。
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話題になった神レビュー紹介!
今作で弾薬の節約がゲーム進行に大きな影響を与える重要性についても語っていますが、プレイしてみないと実際はわからないと思います。
そんな中、amazonのレビューで話題になるほど弾薬の重要性を現したレビューがありましたので紹介させていただきたいと思います。
書いたのは「市民A]さんで弾薬の節約が上手くいかずにボスに挑む難しさを表現されています。
以下、引用・・・
◯月◯日
やってしまった…
初歩的なミスを
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◯月◯日
クリア目前のラスボスで
グレラン(硫酸弾)5発のみで
挑まねばならなくなってから
どれくらいたっただろう
考えてみてくれ…
触れたら即死の化け物に
ポンポン5発撃ち込んで倒せず
ナイフで特攻して捕まり
無惨に喰われるのを繰り返しているんだ
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◯月◯日
タイプライターを見直したが
ストーリー終盤だし
もう終わりだと思っていたから
全てのセーブをまとめて一つに
上書きしてしまっていた…
オートセーブ・タイプライター共に
電車内で記録されている。
こうなると最初からやり直すか、
グレポン5発で攻略を目指すかの
二択しかない…
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(ページが半分破られている)
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◯月◯日
現状を把握した自分は震える手で
アイテムボックスの中を確認した。
中には残弾0の武器4つ、
アンブレラ社で使用したIDリストバンド
ビデオテープ2つ。
ミニガンは先程の激闘で使い果たした…
使えそうなものはナイフ3本とレッドハーブ、
手元の硫酸弾5発しかない。
終わった…
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◯月◯日
やけになってレッドハーブを
ムシャムシャ食べてみた…
美味しくない。
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(ページが破られている)
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◯月◯日
「弾が欲しい」と乱雑に書かれている。
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〇月〇日
素晴らしい作戦を思いついた!
あえて撃たずにやり過ごす戦法はどうだろう
手ぶらで隅っこに立って
荷物のふりしてれば、見逃してくれるはず。
今から試してみる。
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〇月〇日
もうだめだ…
突破口がない、見つからない…
だれか…誰でもいい…
助けてくれ…
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(ページが破られている)
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◯月◯日
これが最後のインクリボンだ。
難易度を下げて5発で倒せるか
賭けにでようと思う。
これを読んでる君に
弾薬の節約がいかに重要かを、
この日記の最後に書いておくよ。
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(ページが破られている)
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(ページが破られている)
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◯月◯日
[字が血で滲んでて読めなくなっている]
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最低でも6発必要らしい
はじめから勝てっこなかったんだ
(ここから先は字が滲んで読めなくなっている)
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(血で書かれた文字がある)
たま…くれ…
このレビューは1000人以上が評価しており、Twitterでも拡散された神レビューです。
バイオハザードのセーブ機能タイプライター式に書かれていて、書いた人のバイオ愛が伝わってくる内容です。
このレビューで弾薬の重要性が伝わった方はプレイする時の参考にしていただきたいです。
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