メルヘンな世界で繰り返される狂気!そしてその結末は・・・。
ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回プレイしてきた作品は、不思議の国のアリスを完結させるアリスの物語「8番目のアリス」。
制作者の乃花こより(cream△)氏が配信されているフリーホラーアドベンチャーゲームになります。
物語の作者ルイス・キャロルが完成させられていない「不思議の国のアリス」の物語を完結させるためにアリスが不思議の国に足を踏み入れる物語なんですが、最後に心温まる結末が待っている素晴らしい作品です。
ストーリーの他にも魅力的なキャラ達が登場するので、作品の世界観に引き込まれること間違いなし!
無料だから…。有料だから…。という考えや比較は制作者様に失礼なので嫌いなのですが、「8番目のアリス」は有料販売作品だったとしても間違いなくプレイしていたでしょう…。
それでは猟奇渦巻くダークメルヘンファンタジーアドベンチャーゲーム「8番目のアリス」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
家の側の原っぱで、姉と寝そべりながら本を読んでいたアリス。
姉が朗読している最中、眠ってしまったアリスが目を覚ますと、どこかへ行かなければならない気が…。
家から少し離れた小さな森へ向かうと、木の下に野兎の穴蔵を見つけた。
「あの先の‶何か”に呼ばれているような… そんな気がする。」
闇の中を進んだ先には不思議な部屋があった。
「不思議の国の入口」であるその場所で白い髪の少年「白うさぎ」と出会い、彼の後を追いかけてアリスの物語を完結させるため奥へと進んでいく・・・。
「8番目のアリス」の楽しみ所
不思議の国のアリスを表現した美しいグラフィックと世界観
プレイし始めてまず目に飛び込んでくる主人公・アリスの可愛さ、そして不思議の国のメルヘンチックな世界観に引き込まれてしまいました。
トランプの絵柄で飾られた不思議の国の入口、花に覆われた深い森、そしてネオンに彩られたキャットストリートと、進むごとに一変する世界は不思議の国を冒険している感覚にさせられます。
そして童話の中を進んでいるようなグラフィックは、温かさと共に不気味さも感じさせてくれる所が非常に良い!
しかし選択を間違えると雰囲気は一変し、カラフルながらも不気味で生々しいエンディングを迎えるので要注意です。
中でも帽子屋(マッドハッター)のティーパーティーは、足を踏み入れただけで恐怖を感じてしまう・・・。
R15の作品で、一周目はかなり猟奇的な場面が多いので、苦手な方はご注意を!
魅力的すぎる全ての登場キャラクター
タイトル画面からすでに伝わっているとは思いますが、登場する全てのキャラが非常に魅力的なんです。
しかもフルボイス!キャラのイメージ通り、もしくはそれ以上のクオリティで命が吹き込まれ、キャラの個性が一層深く伝わってきました。
白うさぎや帽子屋、チェシャ猫などの男性キャラも美しく、ハートの女王や三月猫などの女性キャラも非常に可愛い!!!
中でもトカゲのビルのカッコよさには心奪われましたよ…。
さらに登場する1番目のアリスの衝撃、そして白うさぎと作者キャロル・ルイスが抱えている悲しみと優しさは、プレイヤーを感情移入させるには十分すぎる背景が…。
少しネタバレになりますが、一周目ではキャラの狂気の一面を、二周目では各キャラの本当の魅力を見る事が出来るので、プレイの中でその魅力を味わってください。
壮絶な最期を迎える〇番目のアリス
タイトルの「8番目のアリス」の意味は、ストーリーを進めていくと明らかになって行きます。
アリスの物語を完結させるための道中、選択を間違うと恐ろしいエンディングを迎えてしまうのですが、それは〇番目のアリスなんです…。
作者のルイスが物語を完結させない事がこの世界に大きな影響を与えており、幸せな結末を迎える事が出来なくなっていました。
制作者の乃花こより氏がジャンルを「猟奇渦巻くダークメルヘンファンタジーADV」と言っている理由がわかる事になるでしょう。
そんな冒険を乗り越え、白うさぎと再会し、作者が納得するこの物語の結末をしっかりと確認していただきたい。
「8番目のアリス」のここが・・・。
不思議の国のアリスのメルヘンで可愛らしい世界観ながら、不気味で恐ろしいストーリーを楽しませてくれる「8番目のアリス」ですが、2周目をプレイする事で印象が大きく変わる所が凄い!!!
これまで有料作品も含め、BL作品以外はプレイさせていただいているのですが、一つの物語としてここまで満足させていただけるとは・・・。
童話のような本編ストーリーに加え、作者のルイス・キャロルの悲しい背景や制作秘話まで伝わってくるので、満足感と共に物語を終えた達成感も味わえるはずです。
そして作中に登場する「シアワセな一匹」という捨て猫の物語は、アリスが幸せな結末を迎えるための重要な内容なので、しっかりと楽しんで2周目の結末を迎えてください。
まとめ
田舎町で静かに暮らすアリスが不思議の国へ足を踏み入れた事から始まる童話のような物語「8番目のアリス」は、全てが心に残る神ゲーでした。
世界観に合ったキャラの個性、ストーリーの楽しませ方、エンディングを迎えた後の満足度と余韻、どれもが高いレベルで表現されています。
何よりもアリスが可愛さ、登場キャラの魅力と個性の強さが頭にこびりついています。
乃花こより氏の作品はどれも満足度が高く、面白い作品ばかりなのですが、「8番目のアリス」をプレイしてしまうと今後の活躍に期待が高まってしまう…。
不思議の国のアリスを完結させるための猟奇渦巻くダークメルヘンファンタジーADV作品、未プレイの方はぜひプレイしてみていただきたい。
最後に「8番目のアリス」のDLリンクと、制作者の乃花こより(cream△)氏のサイト・Twitter・同人通販のリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみて下さい。(「8番目のアリス」DLページ/サイト/Twitter/同人通販)