階段に囲まれた世界。一段ごとに恐ろしい物語が・・・。
ど~も!サムネの可愛さに惹かれて神ゲーに辿り着いたぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回プレイしてきた作品は、いくつもの不思議な怪談を楽しめる「階段怪談」。
ノベルゲームコレクションで、製作者のひとさじ氏が配信されているフリーホラーノベルゲームになります。
一つ一つは短いのですが、とても不思議で恐ろしい話ばかり。
可愛い主人公が階段を上るたびに影が現れ、不思議な話を聞かせてくれるんです。
主人公の正体が一番恐ろしいのですが・・・。
それでは、階段を上るごとに怪談が楽しめる「階段怪談」の面白さと怖さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
…目が覚めると、そこは暗闇だった。
暗闇の中では、私の右手にあるランタンの光だけが、この空間を照らす唯一の明かりだった。
目の前に見えるのは階段。 右にも階段。そして左にも…怪談。
どこを見ても階段ばかり。そんな不可思議な世界が広がっていた。
「私…帰らなくちゃ。」
此処は確実に私のいるべき場所じゃない。
私はここではないどこかへ帰るため、前へと足を踏み出した。
「階段怪談」の楽しみ所!
一段上るごとに語られる色んな怖さの怪談
「階段怪談」のタイトルが表すように主人公は帰るために階段を上っていくのですが、一段上るごとに影が現れて語り始めます。
その内容は奇妙なものからリアルに背筋が凍り付くものまで、色んな怖さの怪談が語られていきました。
心霊体験はもちろん、悲しい事件を引き金に現れた怪異の物語、夢に関係した恐怖体験など・・・。
文章は所々で難しい漢字が使われてますが読みやすく、自然と物語に入り込んでしまいます。
短い物語なのでサクッと読める上、変化が起きた時にはゾクッとするものがありました。
約30分ほどで全ての物語を楽しめますが、ちょっとの空き時間で数話ずつ楽しむのもアリですよ!
絶妙すぎる効果音とBGM
ノベルゲームなので文章を楽しめるかが重要なんですが、世界観がより伝わりやすいBGMや効果音が絶妙なタイミングで使われています。
書籍とは違ってゲームだからこそ楽しめる部分なので、伝わってくる不気味さはかなりのもの。
ゲームであることの利点が最大限に生かされています。
さらに2Dドットのキャラクターと、レトロゲーっぽいBGMがマッチして、異世界感が感じられるところに製作者のひとさじ氏のセンスを感じられました。
ゲームとしてショートホラー怪談を楽しみたい方は、この雰囲気を味わっていただきたい。
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ ぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃ
主人公が可愛い!でも正体は怖い・・・。
いきなり現れた可愛い主人公なんですが、なぜこんな場所に現れ、階段をのぼりながら影の話に耳を傾けているのか気になる部分でしょう。
初めの印象では、この不思議な場所に迷い込んでしまったのだと思ってました。
その疑問は、メインストーリーをクリアした後のエンディングでしっかりと明かされます。
この不思議な空間に深く、深く関係し、影たちは少女の・・・。
影たちが語る怪談と一緒に進んで行く少女の物語も一緒に楽しめるので、そちらも要注目!
ぷちなまが怖いと感じた物語・・・。
数多くの不思議で怖い物語が語られていきますが、ぷちなまが怖いと感じた物語を紹介します。
(※微かなネタバレを含みますが、本当に怖い部分は書きません。実際にプレイして楽しんで下さい!)
まず一つ目は圧倒的な恐怖を感じた「6段目/カンカンノン」なんですが、都市伝説で語られるような怪異が登場してきました。
子供を陸からさらって溺死させる恐ろしい存在なんですが、ある子どもの悲しい事件とその母親の愛情から生まれた存在なんです。
そしてT町で奇妙な噂が広がり、恐ろしい事件が・・・。
二つ目はリアルに「怖っ!」っと思った「2段目/億の男」は、現実で実際に起きてもおかしくない怖さがある作品でした。
ある不良品からきたクレームがきっかけで物語は始まっていくのですが、現実でも起こりうる事でありながら人生を終わらせてしまう破壊力があります。
メインストーリー終了後の「かくし階段」でその後のストーリーが見れるので、ぜひとも楽しんでいただきたい怪談でした。
「階段怪談」のここが残念・・・。
短い怪談話を少女のストーリーと共に楽しませてくれる「階段怪談」なんですが、一つだけ残念に感じる部分も・・・。
ぷちなまは作品に入り込んで考察・想像しながら楽しんでいくのでLOGを見返すことも多いのですが、メイン画面には無くMENUに隠れてしまっているんです。
LOGが隠れている事が残念なのではなく、MENUを開くときにはLoadingが入るので、そのわずかな時間で現実に戻ってしまうのが悲しい・・・。(ぷちなまのわがままです!)
しかしMENU画面でしか見られない階段を上る少女は可愛い!
LOGをあまり利用しない人や気にならない人には、メイン画面がすっきりするので魅力に変わりますよ!
まとめ・感想
短くまとめられた怪談話とメインの少女のストーリーが楽しめる「階段怪談」は、ゲームだからこそ表現できる部分をしっかりと生かした神ノベルゲームでした。
一つ一つの怪談もしっかりと恐怖を感じる部分があり、その物語を紡ぐ少女のストーリーも楽しめる所が非常に良かった!
「獲物」と呼んでいた影たちが、どうやってこの場所に来たのか?語る物語に関係があった存在なのか?という部分は多くの謎が残り、考察が楽しめそうです。
かくし階段で語られる「12段目/階段怪談」では、人生を階段で表現した深いお話が楽しめるので、そちらもぜひ楽しんでいただきたい。
最後に「階段怪談」のDLリンクと、製作者のひとさじ氏の作品がまとめられているnote・Twitterのリンクを貼っておきますので、興味がある方は覗いてみてください。(「階段怪談」DLページ/note/Twitter)