完全版になったお家へ帰ろう!明らかになる悲しい物語。
今回紹介していく作品は、以前フリー版で個性を爆発させた、少女がお家に帰るゲームの製品版「GOHOME 完全版」。市松寿ゞ謡(いちまつすずか)さんが手掛けたホラーアクション作品です。
フリー版では家に帰るまでのゲームで多くは謎だったのですが、完全版では主人公の少女・鈴木モザイ子が不思議な世界に迷い込んだ理由もわかります。
追いかけてくるオバケの数は増え、マップも広くなっているので、難易度もかなり上がっていました。
※まだフリー版を遊んでいない方はゲームDLページも紹介している記事もどうぞ!
今回は製品版になってパワーアップした部分を紹介していきます。
それでは不思議な世界に迷い込んだ少女がお家に帰るホラーゲーム「GOHOME 完全版」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。
完全版になってここがパワーアップ
増えたオバケと謎の少女
前作のフリー版では、追っかけてくるオバケは不気味な少女のクラウディアさんだけだったのですが、完全版ではかなりの数が増えていて怖さ倍増!
クラウディアさんに追いかけられるときのBGMは「クスコスポスト」。今回はその曲を泣き声で奏でる犬に追いかけられます。
他にも首のない人間を乗せた不思議な象や、ピアノを弾く美少女が変貌して追いかけてきたりと、かなり大変なことになっていました。
そして夜が訪れ、さらに不気味な世界に迷い込んだ鈴木モザイ子ちゃんに襲い掛かってくる顔に穴の開いた女性。
その顔の中を通り抜ける不気味さは背筋がゾクッとするほど独創的でした。
市松寿ゞ謡さんの不思議な個性唯一無二!全開で表現されています。(本人も表現されている世界観には自信があるとTwitterでも話されていました!)
家に着いた後に訪れる夜と新世界
お家に帰って終わっていたフリー版とは違い、製品版ではその後のストーリーがしっかりと作りこまれていました。
自分の家に着いたモザイ子は、再び元の場所に戻ることにします。
外はもうすっかり夜。さらに多くのおばけ達が街を徘徊し、難易度の上がった帰り道を進んだ先には赤く長い橋。
橋の下には数えきれないほどの手の様なものが、まるでモザイ子を誘っているかのように伸びています。
その不気味な橋を進むとまるで不気味な精神世界のような空間に迷い込み、巨大で顔に穴の開いた女性の中を通ってさらに奇妙な世界へ・・・。
まるで三半規管が狂ってしまったかのように、グラグラと動くモザイ子の住むマンション。
煌びやかでありながら、不気味。そしてどことなく日本らしさ感じさせる異常な世界は、「GOHOME」の最大の見せ場と言っていいでしょう。
そして巨大すぎる歪んだ女性の腕の上を通り、モザイ子がたどり着いた場所は・・・。
実は悲しい事件が起きていた・・・。
7歳の鈴木モザイ子ちゃんは神社で両親とはぐれてしまい、お参りをした後、先に家に帰ろうと思って行動しだします。
住み慣れたはずの街はなぜか、オバケが追いかけてくる。
実は家に帰ったモザイ子は、テレビであるニュースを見ることになります。
それはあの神社の前の道路で起こった、トラックと軽乗用車の凄惨な事故・・・。
そして住んでいたマンションの現状と、謎の大人の女性。クリアした方はぜひ考察していただきたい。
この作品の残念な所・・・。
製品版となった「GOHOME 完全版」は、先にフリー版をやった方にはわかりやすいと思いますが、初見の方にはヒントが少なく不親切だと感じる部分もありました。
最低限の仕組みは教えてくれるので、後は死にながら覚えていく事になるでしょう。
完全版になった事で難易度は跳ね上がり、やりがいを感じる反面、マップを覚えるのが苦手な方にはグルグル回ってストレスに感じるかも・・・。
しかし完全版で表現されている市松寿ゞ謡さんの世界観は素晴らしく、好きな方には値段以上の満足度を得られる作品かと思います。
不安な方はフリー版を遊んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
多くのYouTuberが実況したことで、爆発的に人気の上がった市松寿ゞ謡さんの「GOHOME 完全版」は、怖さと笑いが同調し、独特の世界観が大好物の作品でした。
フリー版ではストーリーがはっきりしなかったのですが、製品版でなぜモザイ子が不思議な世界に迷い込んだのか、両親とはぐれたのかわかります。
最初は1500円ほどの値段が少し高いと感じていましたが、この世界観を体感できただけで値段以上の満足感を得られました。
サイコでノスタルジック、怖さと面白さが同調する世界に興味がある方はぜひプレイしてみて下さい。※隠しキャラも存在するので探してみていただきたい。
ちなみに市松寿ゞ謡(すずまついちか)さんは、VTuberとしても活動しており、ゲーム作成以外でも歌い手として活躍しているので応援していただきたい。
リンクを貼っておきますので、興味を持った方はこちらからどうぞ(YouTube/Twitter)