「Onryo 怨霊」惨劇が起きた場所。恐怖はここから始まった【感想・評価・レビュー】

ホラー

双子を巻き込んだ一家の無理心中。救われない魂はまだそこに。

今回紹介していく作品は、steamで発売されたChilla’s Artさんのアクションホラー作品「Onryo 怨霊」。

ある島で起きる不可解な事件の原因とされる家を舞台に、幽霊から逃げながら謎を解いていく一人称視点の探索ホラーゲームになります。

「零」「バイオハザード」から影響を受けたという作品なので、カメラを使って霊と戦いながらも追われる恐怖が詰め込まれた作品でした。

古く、荒れ果てた家が不気味さを演出しており、怖さがしっかりとプレイヤーに伝わってきます。

多くが語られているわけではないので、登場人物や過去を考察するのも楽しいですよ!

それではChilla’s Artさんのホラーゲーム「Onryo 怨霊」の面白さと恐怖を、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。

※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。




かんたんなストーリー紹介!

ある日、祓魔師である主人公の元に差出人不明の手紙が届いた。封筒の中には地図と手紙が入っている。

「男鹿半島では児童虐待や誘拐事件が集中していおり、この不可解な出来事を解決して欲しい。」という内容が書かれており、その原因は地図に記されている一軒の家。

それは7年前にある家族が無理心中をしたいわくつきの場所。いまでは有名な心霊スポットとなっている。

危険を感じた主人公は、男鹿市で多発する不可解な事件の原因を探るべくその家へと足を踏み入れる。

この作品の楽しみ所紹介!

作りこまれたグラフィックから伝わる恐怖

舞台となるのは日本の荒れ果てた家屋。かすかに残っている生活の残骸と、長年人が入らずに朽ち果てた雰囲気がしっかりと再現され、プレイヤーに伝わってくるほど作りこまれています。

探索を始めた瞬間から背筋がゾクゾクしてくるほど素晴らしい。

破れた障子にシミで汚れた襖、木で作られた壁や床は細かいところまで再現されているので、探索していく恐怖を常に感じられるクオリティでした。

時代を感じさせるブラウン管テレビや黒電話も、事件から長い間時が止まっていた事を理解させてくれます。

納戸や箪笥などアイテムを探すために調べる場所も、非常にリアルな開き方なのでゲームへの没入感を高めてくれました。

実際に心霊スポットの廃屋に足を踏み入れたような雰囲気にさせてくれるほど素晴らしいので、この恐怖感は実際にプレイして体感していただきたい。

明らかになっていく事件の内容

無理心中が起きた家の中では、その家族の生活の一部を書き綴ったメモが残されていました。

幸せだった家族がすれ違い始め、その怒りと悲しみの矛先となってしまった子供達。そして心が離れ始めた夫婦と憎しみに変わり始めた心情が明らかになっていきます。

何故この場所で無理心中が行われたのか?そのきっかけはどこから生まれてきたのか?先に進めるごとに明らかになり、徐々に大きくなっていく負の感情がわかって楽しめました。

エンディングも一つではないので、プレイされる方は真相を明らかにしながら結末まで楽しんでいただきたい。

緊張感のある霊との戦闘

「Onryo 怨霊」にはこの家で無理心中した4人の家族と、別に2人の幽霊?が存在しています。

主人公はカメラで霊たちに対抗していくのですが、襲ってくる霊にタイミングよくシャッターをして撃退するか逃げるしかありません。

フラフラと漂い消えたと思ったら至近距離で現れる双子の霊、廊下で無慈悲に襲い掛かってくる父親の霊、そして家の最深部に身体と共に存在している母親の霊と、それぞれが違う恐怖をプレイヤーに与えてきます。

無理心中で死んだ家族は4人ですが、他にもなまはげ?のような敵とこの家族に優しくされた男の子の霊(主人公を助けてくれる)が現れます。

そして戦闘ではどこから襲い掛かってくるかわからない恐怖と戦いながら、カメラ越しに探し出してタイミングを合わせなければならないので緊張感があります。

霊が攻撃するタイミングで赤くなるので、その瞬間まで見続けなければならないのですが、双子の霊は別の方向から攻撃してくるので姿をとらえていてもいつ襲われるかわからない恐怖が付きまといました。

父親の霊は倒せないから逃げることしかできないし、母親の霊は・・・。

ホラーゲームは自身でプレイする事で、本当の怖さと楽しさが分かるので自身でこの恐怖を体感してください。




この作品の残念な所・・・。

セーブが出来ない。そして最初からリトライ。

この作品をクリアするまでじっくりとプレイして約2時間ほど。もちろんアイテムの場所やマップが頭に入ってくれば、もっと早く攻略する事も可能です。

体力とフィルムのゲージは一緒なので写真を撮るか、攻撃をくらうと少なくなっていきます。

慣れてしまえば戦闘では簡単に死ななくなりますが、セーブ機能がない為ゲームオーバーになるとまた初めからなので心を折られました。

ラスボスでは勾玉を持っていると一度だけ復活出来ますが、もし再び死んでしまうと苦労して進んできた道を再び進んでこなければならない・・・。

難易度と違った所でのクリアまでの遠さ。事前に知っていたのですが、一度復活出来た後に最初の画面を見た瞬間絶望ですよ。(謎の鍵を持っていれば、一度死んで飛ばされる部屋の奥に最強の武器「アンティークレンズ」があるので忘れずに取りましょう。)

※多くの方がセーブできない事に苦しんでいたのか、セーブシステムが追加されることをTwitterで報告されました。これにより遊びやすくなるとおもいますので、ぜひ挑戦していただきたい。

持てるアイテムが少なくて辛い

「バイオハザード」から受けた影響は、持てるアイテム所持数にも反映されていました。

主に持って移動するのは、謎解きに使うアイテムばかり。序盤に使ったアイテムを後半でも使うことになるので、持ち運びが少ないことでテンポが悪くなってしまいます。

バイオハザードのように弾薬や回復アイテムの所持数制限で難しくなるのとは違い、単に不親切な仕様だと感じてしまいました。(「Onryo 怨霊」では回復アイテムはなく、フィルムは持ち運ぶ必要がない。)

マップを覚えるのが苦手な方や、アイテムを特定の部屋に集めておいておくなどの段取りの良い方以外は、取りに戻るだけで大変なので気を付けて下さいね。

カメラの不便さと戦闘の単調さ

霊との戦闘で使用するカメラは構えた後にフィルムを巻き取るような音が鳴り、構えてすぐは写すことが出来ません。

霊が攻撃してきた瞬間構えても手遅れ。「零」シリーズのような威力が強化される要素もないのでいざという時にシャッターを切れない。

そして部屋でエンカウントする双子の霊は、強くはないのですが同じ相手との戦闘なので繰り返すごとにつらくなってきます。

あと、カメラを構えたまま周辺をグルグル探すので、酔いやすい方は3D酔いにも注意していただきたい。

4人の家族の他になまはげ?も登場してくるので、敵の種類や行動パターンが変化するなどの要素があればさらに楽しめたと感じました。

まとめ

「赤マント」や「夜勤事件」など、恐怖が詰め込まれた作品を作り上げてきたChilla’s Artさんの最新作「Onryo 怨霊」は、恐怖をしっかりと感じさせてくれる名作でした。

残念な所も上げてますが、作りこみや恐怖演出はかなり高いレベルで詰め込まれています。

どんな敵が登場するかわからない序盤では、自分の心臓の音が聞こえてくるほど怖かった。(ビビりですがホラゲー好きなんです。)

ちなみにクリアしてからも、なまはげと男の子の正体はわからなかったので、プレイした方は考察してみて欲しいです。(双子の姉妹と接触した男の子は、なぜ死んでしまったかなど・・・)

所々粗削りではありますが、値段も安く、容量も少ないので高スペックのPCを持っていない方でも遊びやすいので、少しでも興味を持った方はぜひプレイしていただきたい。

あなたの1プレイが、Chilla’s Artさんの次回作への援助になっていきます。

ちなみにYouTuberの方も次回作に期待を込めて支援し、作中でアイテムとして登場していますので是非探してみていただきたい。




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