笑いと難易度は高レベル!レトゲー好きは迷わずプレイ!
今回紹介していくのは1986年~1992年に放送されていたバラエティ番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の1コーナー、「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」をモチーフにしたアクションゲーム「カトちゃんケンちゃん」。
実際に番組を観ていた方は非常に懐かしさを感じる作品なのではないでしょうか?
この2人が出ているという事で、かなりふざけた内容になっていそうですが、アクションゲームとしてはかなりの神ゲー!
個性も操作性も違う2人から選んでプレイし、至る所に散りばめられた笑いもしっかりしたもの。
難易度もかなり高い作品なので、クリアするまでには折れない心が必要でしょう。
それでは「カトちゃんケンちゃん」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
「迷」探偵の加藤と志村は、住居も兼ねたあるマンションの一室に探偵事務所を開いていた。
そしてある日、探偵事務所に一本の電話が入った。さらわれたある資産家を助け出せとの指令。
電話を受けたカトちゃん(選んだキャラ)は、報酬を得るため資産家を助け出しに行く。(※選んでないキャラは、「ずるいんでないかい?」と後を追いかけ、邪魔したりヒントをくれるキャラになる。)
この作品の楽しみ所!
2人の個性が爆発する世界観
ゲームをプレイしようとした時にまず目に飛び込んでくるのは、お笑い界の2代巨頭「加藤茶さん」と「志村けん」さんの姿ではないでしょうか?
この2人の全盛期ともいえる時代の作品なので、二人のキャラはゲームの中でもしっかりと再現されています。
しかし30年以上前の作品なので、当時のお笑いを知らない方は多くの映像作品がありますのでぜひチェックしてみていただきたい。
この作品では多額の報酬が出る指令を独り占めしようとした方(選択したキャラ)の邪魔をしようと、残されたキャラがいろんなところで妨害をしてきます。
先回りして空き缶を投げつけて邪魔をしてきたり、時には立ちションや青空の下で大きい方をしている場面も・・・。
そして当時の番組で大人気だった個性豊かなキャラ達も、ヒント面などで登場してきました。
多くの子供たちがマネをした「だいじょぶだぁ太鼓」をはじめに、カトちゃんのはげおやじや、ケンちゃんのバカ殿も出てくるので、番組に夢中になった世代にはたまらないでしょう。
お邪魔キャラとして登場してくる方がそれぞれのバカキャラで登場してくるので、懐かしさを感じたい方は全てのヒント面を探しだしていただきたい。
シンプルな操作と中毒性のある難しさ
横スクロールのアクションゲームで操作するのは、個性の違う「カトちゃん」と「ケンちゃん」のキャラクター。
基本操作は移動・キック・ジャンプ・しゃがむ(オナラ)で同じですが、カトちゃんはスリップしにくいが足が遅い、ケンちゃんは足が速いがスリップしやすいと、キャラに合わせた個性があります。(ケンちゃんは操作が難しく、上級者向けですね。)
敵を倒すにはキックを当てる、ジャンプして踏みつける、しゃがんで後方に出る「オナラ」を当てるのですが、敵の配置や出現の仕方がいやらしく非常に難しい。
全6つのステージには4つのエリアと最深部にはボスが待ち受けており、道中でカギを見つけ出していないと強制的に前のステージに戻されてしまうので注意が必要です。
さらに突然穴の底から現れるハッシーは当たるとダメージが大きく、バイタリティが上がっていない時は一撃死してしまうのでテンポよく進めているとこの罠にハマってしまうでしょう。
他にも黒服の男や毛虫やハエなどの昆虫、モグラやハトなどの小動物まで敵として登場してきますのでご注意を。
画面外から野球のボールが飛んできたり、草むらからウンコが飛んできたりと笑いの要素もしっかりと入っているので、ツッコミ所と楽しみ所は満載。
難しい中にもお笑い要素と楽しみ所がしっかりと込められた作品なので、この作品でしか味わえない世界観を楽しんでいただきたい。
いたる所に散りばめられた隠し要素
「スーパーマリオ」や「高橋名人の冒険島」のようなアクション要素の強いゲームで、そのまま進むだけならシンプルなステージなのですが、道中にはさまざまなギミックが隠されています。
もちろんこの時代の作品にお約束のワープも存在するので、効率よくクリアするために細かいところまで念入りに探したくなるでしょう。
ヒント面やスロット面、ボーナス面に入るためには、消火栓やゴミ箱をキックで破壊して吹き上がる水に乗って移動したり、トイレのドアや隠し扉から入る必要があるのでいたる所をキックしてしまう事になるでしょう。
ヒント面では相方がコントで使っているキャラの姿で登場してくるので、非常に楽しみ所!
他にも街頭やヤシの木、壁のパイプなどに隠されているハンマーゴング。キックした瞬間の移動速度に合わせて得点が入り、最高速度では1upする無視できない隠し要素!
落とし穴の中や何もない所に隠された扉など、目で見るだけではわからないところにも多くのしかけが隠されているので実際にプレイしてみて探していただきたい。
プレイした方が感じる不満点。
キャラクターの脚が短い!
数少ない攻撃手段であるはずのキック。二頭身のキャラという事だけあってかなり短く、当たり判定がかなりシビアになっています。
止まっている物への攻撃はそこまで不便ではありませんが、動いている敵が相手では当てるのは非常に難しい。
この足の短さをどう攻略するか!新規プレイヤーにはここが最初の課題となること間違いないでしょう。
隠されている足場が多い!
ステージを進めていく上で、「明らかにこの先進めないよな・・・。」と、思う所に必ず直面します。そこには足場を出すためのしかけが必ず存在します。
知らないままでいると、何度も同じ場所で死んでしまう事になるでしょう。こういった隠し要素が多い所が楽しみ所なのですが、初見プレイの方には不親切に感じる部分かもしれません。
落とし穴に落ちて「死んだ!」と思った瞬間、ジャンプ台になってたりスロット面に入ったりと、嬉しい誤算もあるのでこの隠し要素もしっかり楽しんでいただきたい。
まとめ
レトロゲーでPCエンジンの名前が上がる方には有名な神ゲー「カトちゃんケンちゃん」は、時代を超えても楽しませてくれる魅力を持った作品です。
子供でも操作できるシンプルさと、大人でもクリア出来ない難しさを兼ね備えたアクションゲームなので、遊んだ記憶は残っているけどクリア出来ていない・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私はカトちゃんではクリアしていたのですが、ケンちゃんではクリア出来ないままでした。(大人になって再挑戦。現在は両方クリア出来るようになったので満足。)
この記事を読んで「懐かしいなぁ。」と思った同じ経験を持っている方は、この機会に再挑戦してみてはいかがでしょうか?
お笑いの一時代を作ったお二人の名作アクションゲーム。プレイ済みの方も未プレイの方も楽しめる事間違いなしです。
本編が他のハードに移植されていないので、好きな方でないとプレイする環境を整えるのが難しいですが、レトロフリークをお持ちの方はぜひプレイしてみてください。
PCエンジンminiに収録された「JJ&JEFF」
PCエンジンminiに収録されている、カトちゃんケンちゃんの海外版「J.J&JEFF」。
カトちゃんの代わりに金髪オールバックの「J.J」。ケンちゃんの代わりに赤毛でサングラスをした「JEFF」の2人が登場しています。
日本とは違う海外の規制により「オナラ」がスプレーという事になってますが、しゃがんで踏ん張るような姿はそのままでした。(ウンコはOKみたいなのですが、どんな規制の仕方なんでしょう・・・?)
やはりキャラ物の作品で主人公が違うと、全くの別物に感じてしまいます。
お笑い要素が伝わりにくくなっているので、懐かしさなども伝わってこないですが、ゲームとしては面白いのでPCエンジンminiを購入している方はぜひ遊んでみてください。