進むとそこは夢のような場所。ずっとここにいたいなぁ・・・
今回遊んできた作品はホラー要素満載のフリーゲーム「つぐのひ~囁く玩具の家~」。今回はアンティークな玩具が好きな可愛い少女が、ある洋館に入った事から物語は始まっていきます。
横スクロール視点の短編ホラーゲームでプレイ時間は15分ほど。そんな中に徐々に変化する恐怖が詰め込まれていました。
可愛い人形がたくさん並んでいる洋館に、次の日も次の日も通う少女が変わっていく姿はプレイする人に恐怖心を植え付けていく事になるでしょう。
そしてつぎのひが、つぐのひに変わると・・・。
それではフリーホラーゲーム「つぐのひ~囁く玩具の家~」の感想をレビューと共に書いていきますのでお付き合いください。
※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。
かんたんなストーリー紹介!
閑静な住宅街にひっそり佇む洋館。そこは「ANTIQUE TOY HOUSE」と書かれた古びた建物。
その店にアンティークの玩具に興味を持つ一人の少女が足を踏み入れた。
そこは可愛い人形達が並ぶおもちゃの天国のような場所。
とてもとても楽しいアンティークの玩具の家。つぎの日もつぎの日も足を運ぶ少女の身に恐怖は忍びよってくる。
この作品の楽しみ所!
日を追うごとに変化する玩具
過去の「つぐのひ」シリーズを遊んだ方も多いと思いますが、同じ場所に訪れる主人公と雰囲気の変化の中に恐怖が込められた作品です。
入ったお店は可愛いお人形がたくさん並んで、きらびやかな雰囲気。建物内を少女は楽しそうに進んで行きます。
楽しすぎて次の日も、その次の日も足を運んでしまいます。
そして建物の奥にある扉に入ると・・・。そこは遊園地のような場所。夢のような楽しい場所。
ここまで観ている方は「怖い要素あるの?」と思うでしょうが、日を追うごとに雰囲気や音が変わっていきます。
そして少女の表情も・・・。「お家に帰らなくちゃ」と言いながら洋館の中を進んで行く少女の変化を一日一日観てあげて下さい。
音と映像に支配される恐怖感!
同じ場所に訪れる少女なのですが、雰囲気と音が変わるだけで全く別物の世界になります。
不安を煽る音や子供の泣き声、時計の音までも怖く感じてしまい、少女の表情の変化もプレイヤーに不安感を伝えてきました。
少女も楽しみに来ていたはずなのに、まるで憑りつかれているいるかのような表情。終盤の二日間は、最初訪れた時の印象が吹き飛ぶほど暗く恐ろしい雰囲気です。
基本的に操作は左に進むだけなので、物語に集中してしまうのでささやかな変化も気づいてしまう事が怖い!(ヘッドホンなどを使うとより楽しめます。)
今回も主人公に訪れる「つぐのひ」を自身の目で確かめていただきたいです。
繰り返し遊ぶ事で気づく変化の恐怖!
プレイ時間が短めなので何回も遊んでみると気づく点がありました。(初見プレイから気付けた方は凄いかも・・・。)
少女が進んで行く洋館内の人形の表情や絵など、日を追うごとに変化して不気味さを増していきます。
ここに私が気付いたことを一つだけネタバレさせていきます。
少女が三日目以降、服が変わっていません・・・。これが何を意味するかは分かりませんが、家に帰っていないのか、すでに別の世界へ迷い込んでしまっていたのか・・・。
世界観がしっかりしていながら謎が多く残る作品なので、考察することも楽しいでしょう。
まとめ
フリーゲームでありながらここまで印象に残る作品を作り続けるImCyan(アイムシアン)さんは本当に凄いですね。
今作の「つぐのひ~囁く玩具の家~」は前作までより世界観がしっかりして非常に怖かったです。
プレイしているうちに、まるで外国の怖い童話を読んでいるような感覚になってきました。
ネタバレを極力したくないので、つぐのひとラストに関しては内容を控えて書いています。
果たしてこの少女はいったいどんな結末を迎えるのか。
気になる方はぜひプレイしてみてください。(無料で遊べるのでなので、気軽に始められると思います。)
最後に「つぐのひ 昭和からの呼び声」DLリンクと、制作者のImCyan氏のTwitter・YouTubeのリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみてください。(「つぐのひ 囁く玩具の家」DLページ/Twitter/YouTube)
※全ての「つぐのひ」シリーズをまとめた記事も合わせてどうぞ!