和風最恐ホラー歴代作品まとめ!「零 zero シリーズ」 

PS2

これをやらずにホラーゲームは語れない!最恐はこの中に。

今回まとめたのは「和風ホラー」の中でも最恐と名高い「零 zeroシリーズ」。海外の世界観と違い、ジャパニーズホラー独特の背筋がゾクッとするような恐怖感が詰め込まれた作品になっています。

体験談ですが、自室で深夜に電気を消して友人とプレイしていた時に心霊体験を経験したいわくつきの作品です。(このゲームが原因かはわかりませんが・・・。)

シリーズ通して美しいキャラクターと、暗すぎる画面、制限のある操作性でわずかな光を頼りに荒れ果てた家屋を探索しなければいけないのだが、これがかなり怖い!!!

深夜に心霊スポットの廃墟を探索しているような気分にさせてくれるが、確実に幽霊が出るという点ではこちらの方が怖いのかもしれない。(ゲームなので霊障などはないです。)

特徴的なのが、「射影機」というカメラを用いて行う幽霊との戦闘。襲ってくる怨霊を射影機内に封じ込めるため、レンズ越しに幽霊を直視しなければならないので戦闘中でも恐怖感は増すばかり!

さらに暗く不気味な空間はほとんどBGMも無く、物静かな空間に心音やドアを開く音などが響いて不安をあおってくるので先に進むことすら怖いと感じれる作りになっています。

それでは恐怖作品「零 zeroシリーズ」を紹介していきますので、怖いもの知らずな方はお付き合いください。

※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。




 零 zero/FATAL FRAME 零 SPECIAL EDITION


零~zero~

零シリーズ第一作目となる作品「零 zero」、キャッチコピーは「本物の恐怖がここにある」。シリーズ作品の原点ともいえる荒れ果てた日本家屋をわずかな光で探索しなくてはいけない恐怖が様々な場面に取り込まれている作品です。

シリーズ作品の中でも難易度が高く、怖さもトップクラスなので、怖いのが苦手な方やゲームが得意ではない方には少しハードルが高いと思いますが非常に面白いので挑戦していただきたい。

かんたんなストーリー紹介!

雛咲深紅雛咲真冬主人公の物語。1986年9月24日、兄の雛咲真冬は取材中に行方不明となった作家・高峰準星を探すため、氷室邸に向かったまま消息を絶ってしまった。

妹の深紅は兄を探して単身氷室邸を訪れる。しかしそこは荒れ果てた日本家屋、敷地内には巨大な池や中庭、神社などがあり、この地方の禁じられた儀式の伝説が残る廃屋だった。

深紅は兄の手掛かりを探して屋敷の中を進んで行くが、屋敷の中には様々な霊たちが徘徊している。逃げ惑う深紅の前に白い着物の女が現れ、そっと深紅の体に触れた。女が触れた後には縄のような痣が残っている。それは屋敷を訪れるものにかけられる呪いだった。深紅は死の呪いが成就する前に真冬を探し出し、脱出するため屋敷をさまよっていく。

零シリーズ最初の作品という事で、今となってはグラフィックが荒く、古い感じもしますが、ストーリーや世界観はシリーズの中でも上位に入る作品でした。クリア後にはコスチュームやバトルモードなどの特典もあるのでプレイするならとことん楽しんでいただきたい作品です。

主人公の雛咲深紅は今後の作品にも登場し、絶妙に絡み合うストーリーを考察していくと続編もさらに楽しめますので、零シリーズ未プレイの方はこの作品から順番にプレイしていく事をオススメしたいと思います。

(ゲーム本編はPS2、リメイク版はXBOXで遊ぶことが出来ます。)

初代「零 zero」【感想・評価・レビュー】記事はこちら

初代「零zero」の世界を楽しむ「攻略・ストーリーまとめ・登場人物まとめ」記事はこちら

零 紅い蝶/眞紅の蝶/FATAL FRAME Ⅱ CRIMSIN BUTTERFLY DIRECTOR’S CUT


零 ~紅い蝶~

零シリーズ2作目となった紅い蝶は主人公の天倉澪と霊感の強い天倉繭のふたごの姉妹が2人で物語を操作して物語を進めていきます。キャッチコピーは「世界が恐怖した、戦慄の和風ホラー」。

今作からは残留思念や死後の想いを聴ける「霊石ラジオ」音のない映像を見ることが出来る「映写機」などが登場して、零シリーズの深い世界観に入り込めるようになりました。さらなる恐怖に引きずり込まれます。

かんたんなストーリー紹介!

今作の主人公は天倉澪天倉繭の双子の姉妹。2人は夏休みのある日。もうすぐダムの底に沈んでしまう故郷もう一度見ておこうと故郷に近い渓谷にやってきた。そこは幼い頃よく遊んだ場所で、姉の繭が山道で滑落し、右足に障害を残す怪我をした場所。妹の澪が思い出に浸っていると側にいたはずの繭がいない。あたりを見渡すと何かに導かれるように林に入っていく繭。澪は慌てて追いかけたが異様な雰囲気の中、日は暮れはじめ夜が訪れる。林の奥から人々の声と篝火、鳥居が見えた。その先で繭に追いつくと、紅い蝶のようなものが一斉に舞い上がった。2人は地図から消えた村、「皆神村」に閉じ込められてしまう。

個人的には零シリーズの中で一番思い入れのある作品です。序盤から鳥肌の立つ演出に加えて、ストーリーを進めるごとに明らかになる皆神村が消え去った理由、そして分岐する悲しくも衝撃的なエンディングは一度クリアしただけでは満足できない作品です。

懐中電灯のわずかな光で探索をしなければならないのに点かなくなったり落としてしまうなどの演出で、さらなる不自由の恐怖が増し、「絶対霊」という無敵で即死攻撃をしてくる怨霊がいるので、逃げるしかできない絶望感はとても怖い・・・。

リメイクされたwiiの眞紅の蝶では追加エンディングも収録されているので、どちらをプレイするか迷っている方はこちらをオススメします。

(ゲーム本編はPS2、リメイク版はXBOX、Wii(Wii U)で遊ぶことが出来ます。)

※「零 紅の蝶/眞紅の蝶」の詳しい記事はこちらから紅い蝶が舞う。そこは災厄が溢れ出した黄泉の門「零 紅い蝶/眞紅の蝶」【感想・評価・レビュー】

零 ー刺青ノ聲ー


零~刺青の聲~

PS2で発売された3部作最後の作品「零 ー刺青の聲ー」は個性のある三人の主人公を章ごとに操作し、悪夢と現実を行き来しながら進めていく作品。キャッチコピーは「侵食する恐怖。」

第一作「零 zero」で主人公だった雛咲深紅も再登場し、第二作「零 紅の蝶/眞紅の蝶」の主人公・雛咲姉妹の血縁者も登場します。

かんたんなストーリー紹介!

主人公は黒沢怜、雛咲深紅、天倉螢の三人。ある雨の日、黒沢怜と麻生優雨を乗せた車は事故を起こし、婚約者・優雨は帰らぬ人となった。

それから二ヶ月後、写真家を生業としている黒沢怜は、共に幽霊屋敷と噂されている日本家屋の取材を依頼された。アシスタントの雛咲深紅と共に撮影し、引き上げようとしていると死んだはずの婚約者の影を見つけた。

追いかけると廃墟と化した日本家屋に迷い込んでしまう。その屋敷では霊が徘徊し、突如現れた全身に刺青が刻まれた女に囚われてしまった。

気が付くと怜の全身に刺青が浮かび上がり、幼い少女たちが手足に杭を打ち付ける寸前だった。その瞬間現実に戻り、撮った写真を現像してみるとそこには優雨の姿が写っていた。

その日から怜は悪夢を見るようになり、刺青のような痣は激しい痛みを伴い彼女を蝕んでいった。そして現実でも「眠りの家」の悪夢の現象が侵食し始める。

この作品の舞台は「眠りの家」刺青の巫女という全身に人の悲しみを背負った女性がこの現象の原因なのですが、物語が進むうちに同情してしまうほど感情移入してしまいます。

「戒ノ儀」と呼ばれる凄惨な儀式を受け入れていたものの、人を想ってしまった事で揺らぎ、永遠に悲しい結末に囚われた人間です。

過去の零シリーズとは違い、ハッピーエンドと取れるラストは涙なしには見れないほど感動する神ゲーです。

できれば前作までをシリーズ順にプレイしていただき、三部作最後の作品を楽しんでいただきたいです。

(ゲーム本編はPS2でプレイすることができます。)

※「零 刺青ノ聲」の詳しい記事はこちらから悪夢の中で重なる想い。悲しき非恋の物語!「零 刺青の聲」【感想・評価・レビュー】




零 ー月蝕の仮面ー


零 ~月蝕の仮面~ – Wii

PS2の三部作が終了し、新しくWiiで発売された「零ー月蝕の仮面ー」は、圧倒的にグラフィックが上がり、三人称視点でプレイできるようになった作品です。キャッチコピーは「恐怖を体感する。」

前作までの零の最大の弱点、旧世代機による画質の粗さが無くなり、一つの映画作品のように完成された作品でした。(私は旧画質の古びた怖さも大好きですが・・・。)

今作では日本家屋のような建物から洋館風の建物に変わり、前作までと違った恐怖を楽しませてくれる作品になっています。

かんたんなストーリー紹介!

10年に1度、朧月島で開かれる朧月神楽その最中に5人の幼女が行方不明になる事件があった。数日後、朧月島の病院の地下で1人の刑事に発見され、保護されたが事件以前の記憶を全て失っていた。人々が神隠しだと噂している中、発見された幼女の1人、水無月流歌にはかすかに残る1つの戦慄があった。その旋律は繰り返され、仮面をつけた人々に過去囲まれて楽器を鳴らす少女、その中で憑かれたように踊る仮面の女。

それから10年後、5人は島を離れて生活をしていたが、神隠しに合った2人、十萌と鞠絵が怪死してしまう。死因はわからず、2人とも両手で顔を覆い、泣き叫ぶような姿で死んでいた。

残された円香と海咲は、次は自分たちの番だと不安に駆られ、その鍵が失われた記憶にあると感じた朧月島へ戻る。

朧月島は八年前の怪事件で住民のほとんどが死亡・失踪していて現在は無人になっている。そして生存していたのは1人の少女。

2人は自分たちが入院していた灰原病院を探索していく。そして旋律の記憶が残る流歌も円香と海咲を心配し、朧月島に向かうのだった。

対応ハードがWiiに変わり、操作性も変わってしまったので慣れるまでには少し練習が必要ですが、背筋が凍るような世界観はしっかりと引き継いだ名作です。

複雑に絡み合う登場人物の物語と、朧月島で起きた「無苦の日」と呼ばれる大厄災。それを引き起こした月幽病という風土病は今回も悲しい結末を迎えさせてくれます。

この島の灰原病院に隠された真相と、朧月神楽の目的は自身の手で解き明かしてください。いただきたいと思います。

最後に一つだけ注意点ですが、この作品には写せない霊がいるバグがあり、コンプリート出来ないようになっているのでご注意を!

(ゲーム本編はWii・後方互換でWii Uでプレイすることができます。)

零~紫の日記~


心霊カメラ ~憑いてる手帳~ – 3DS

零シリーズ初の携帯機(3DS)で発売され、AR技術とジャイロセンサーを駆使した新しい零の形を表現した作品となっています。キャッチコピーは「ノートを覗くと開かれる異界への扉。」

3DS本体のカメラを射影機として使い、実際に零シリーズの主人公を疑似体感できる作品になっています。

AR技術によって自分が暮らしている環境がカメラで映し出され、作品の現象と現実がリンクするので新しい零の怖さと楽しみ方が味わえる作品でした。

かんたんなストーリー紹介!

主人公はプレイヤー自身都市伝説で噂されている「紫の日記」、最初のページは白紙になっており、そこに浮かび上がった文字を見た者は顔を削がれて死んでしまう。

そんな都市伝説が主人公の元に届けられた宛名も差出人も不明の荷物が現実のものとした。主人公はノートから文字が浮かび上がった文字を見ると吸い込まれるような感覚と共に不思議な世界に迷い込む。

中で見つけた女性を追いかけると、不意に別の声に呼ばれて現実世界に戻った。そこで出会ったのは紫の日記に囚われた少女「眞夜」。

主人公と眞夜の2人は、呪いを解くため日記の謎を解き明かしていく。

本体を射影機として零の世界に迷い込んだような感覚にさせてくれる新感覚の零シリーズなのですが、過去作に比べると少しボリュームが物足りないと感じる作品です。

ちなみにタイトルから「零」が外された理由は「一般性を求めたため」との理由らしいですが、零の雰囲気を残しつつも零とは違った怖さを体感できる作品でした。

自分の部屋で心霊現象を撮影していくので、寝る前などに思い出して怖くなるかも・・・。

零の世界を体感できるミニストーリー感覚でプレイしてみると楽しめますよ。(注意点として、ARノートがないと遊べないので中古を買う時は要注意!)

(ゲーム本編は3DSでプレイすることができます。)

零 濡鴉ノ巫女


零 ~濡鴉ノ巫女~ – Wii U

この作品は対応ハードがWii Uになった事で、美しすぎるキャラクターとグラフィックが話題になった作品。キャッチコピーは死の山、幽婚、神隠し すべては水でつながっている。」

零シリーズの重く、哀しいストーリーはしっかりと引き継がれながら、3人の主人公、不来方夕莉・雛咲深羽・放生蓮を操作して物語を進めていきます。

今作の舞台は自殺の名所で、過去に特異な儀式があった日上山。水を信仰し、夜泉(よみ)と呼ばれる死後の世界と繋がっていて、生きては帰れぬ場所と言われている所です。

今作で追加された「看取り」という能力で、死んで怨霊となった人の最後の記憶がのぞけるのでより深いストーリーを味わうことが出来ます。

かんたんなストーリー紹介!

主人公の不来方夕はとある事件で家族を失い、それ以降「他人には見えないもの」が見えるようになったことで精神的に追い詰められ、自殺を図ろうと日上山を訪れた。

しかし寸前で同じ力を持つ黒沢密花に助けられ、失せ物探し」の仕事を手伝うことに。日上山は過去に特異な儀式が行われ、自殺の名所と化している神隠しの山。

やがて密花はどこかに出かけたまま、戻らない。そんな時、密花に人探しを依頼したという少女、氷見野冬陽が訪れてきた。

話を聞いた夕莉は、失踪した密花と神隠しされた人を探すために日上山へと向かう。

前作までの良い部分を残したまま色んな要素が追加されており、今回はゲームパッドを射影機に見立ててプレイしていくのでWii Uならではの楽しみ方が出来ます。

今作では水が重要な役割を果たし、今回は「濡れ」という状態が追加されたのですが、その状態になるとキャラの服も濡れて透けた感じが表現されているのでプレイされる方は細かいところまで注目していただきたい。

圧倒的にグラフィックが上がった事で怨霊もかなり綺麗になり、遊びやすくなりましたが暗く不気味なPS2の三部作のようなゾクゾクする怖さは控えめだと感じました。

それでも十分怖く魅力的なストーリーで、ラスボスであるはずの怨霊にも人を想う悲しい過去があり、最後には怖さよりも切なさや優しさが伝わってきます。

私はこの作品を何度クリアしても涙が流れてしまうほど、悲しいハッピーエンドだったので実際に物語を読み解きながらプレイしていただきたいと思います。

(ゲーム本編はWii Uでプレイすることができます。)

まとめ

零シリーズ全6作品(リメイクを省く)の中でプレイした作品はあったでしょうか?

どれも重厚で悲しい恋の物語が引き金となった悲劇の話で、クリアしたときほかの作品では味わえない達成感がある作品です。

神ゲーと言われる理由は涙なしには終われないストーリーにありますので、恐怖だけのゲームと思わずにプレイしていただきたい。

夜に電気を消して、ヘッドフォンで遊んでいただきたいですが、決して部屋の四隅や隙間を見つめないように・・・。

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