悲しくも美しい物語・・・想像のできない結末を見に行こう!
今回プレイしてきた作品はNieRシリーズの最新作「NieR Automata(ニーアオートマタ)」。
魅力的なキャラたちとオープンワールドを駆け回り、爽快な戦闘はかなりの完成度!
エンディングを迎えた後の感想は、ただ一言・・・。素晴らしいゲームでした!
ゲームでしか味わえない奥深いストーリーとキャラクターの個性、壮大なグラフィックに素晴らしいBGM、ヨコオワールドに入り込んでプレイしていました。
「命もないのに殺しあう・・・。」のキャッチフレーズ通り、心を持った機械生命体の複雑で悲しい物語。
この作品はどれだけ物語に入り込めるかで評価が変わってしまう作品だと思います。
それでは魅力的な2Bの可愛さ満載の「NieR Automata(ニーアオートマタ)」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
ニーアオートマタってどんなゲーム?
2017年にスクウェア・エニックスから発売され、日本ゲーム大賞2017 – 年間作品部門 優秀賞、CEDEC AWARDS-サウンド部門 最優秀賞、第3回 CGWORLD AWARDS – ゲームグラフィックス部門 最優秀賞など、様々な賞を受賞したほど完成された作品です。
ディレクターのヨコオタロウさんはドラッグオンドラグーンなど、数々の名作を生み出してきた方!
西暦5012年の荒廃した地球を舞台に、探索や戦闘を行うオープンワールドのアクションRPG作品。
機体である2Bなどの操作キャラは、経験値によるレベルアップの他に、プラグインチップによるカスタマイズで強化できます。
機械生命体に奪われた地球を取り戻すため「YoRHa(ヨルハ)部隊」として戦線へ向かう物語。
まずはどんなゲームか、世界観を知るためにトレーラーを見ていただきたい。
この作品の楽しみ所!
美しすぎるキャラクターとグラフィック!
ニーアオートマタで一番目を引くのが何といっても操作することになるキャラクター「2B」(ヨルハ二号B型)の美しさ。
ゴシック調の服装に銀色の髪、目の部分は黒い布に覆われた特徴のあるキャラで、顔の全体が見えなくても美しさがわかるほど完成されています。
服装はコスプレのしやすさも想定されて作られており、日本や海外でも多くのコスプレイヤーが画像を上げているので要チェック!。
戦闘タイプのヨルハ機体。冷静沈着な性格で冷静沈着な性格の持ち主であり、感情を表に出そうとしないが物語の中で仲間への思いやりや怒りなど感情を表に出す場面もあります。
次に2Bのサポート役である「9S」(ヨルハ九号S型)。
弟にしたいようなキャラで好奇心が旺盛、子供っぽい印象を受けます。
スキャナータイプのヨルハ機体で最新型。物語の中でも調査やハッキングなど数々の場面でサポートしてくれます。
感情的な話し方をする場面も多く、「2B」との思い出(記録)をとても大切にしているなど、とても純粋な印象を持ちました。
物語を進めていく上で、彼がどのように変化していくかもとても見どころです。
そして「A2」(ヨルハA型二号)近接先頭に特化したヨルハ機体のプロトタイプ。
粗暴な言動が目立ちますが、物語を進めるにつれて彼女の魅力がわかってくると思います。
かつての「真珠湾降下作戦」での唯一の生き残りであり、作戦終了後に部隊に戻らなかったため脱走兵として指名手配。
二号タイプのモデルとなった機体なので見た目は「2B」と非常に似ています。
今回は主に操作するキャラクターを紹介しましたが、他にも魅力的なキャラクターが多く登場します。
ニーアオートマタの登場したキャラをまとめた記事はこちら「「ニーアオートマタ」登場人物まとめ!人じゃないのにココロがある。」
爽快で疾走感のある戦闘
ニーアオートマタでは主に「地上戦」「空中戦」「ハッキング」の3つの戦闘があるのですが、今回はメインとなる地上戦について紹介していきます。
三人称視点で行う地上戦はエンカウント方式ではなく、マップに存在する敵とのリアルタイムバトル。
直接攻撃の他にポッドを使った攻撃もできるので、アクション要素とシューティング要素が複合した戦闘を楽しむことが出来ました。
装備できる武器は「小型剣」「大型剣」「槍」「格闘」の4種類が用意されていて、装備を2セット保存して切り替えられるので多様なアクションが行えます。
プラグインチップのカスタマイズ次第で攻撃特化にも生存特化にも出来るので、自身のプレイスタイルに合わせて楽しんでいただきたい。
素晴らしすぎたストーリー・BGM!
グラフィック、キャラクター、操作性、BGM、などすべてが細かいところまで作りこまれていてどこをとっても引き込まれる要素が盛りだくさんの作品なんですが、特に注目してほしいのがストーリーとBGM!
オープンワールドで荒廃した街や砂漠などの美しいマップを自由に探索でき、ステージに合わせて切り替わるBGMがその世界に入り込む手助けをしてくれます。
音楽だけでなく歌も流れてきますが、そのバランスがとても素晴らしいです。物語や操作の邪魔をすることなく切り替わった瞬間鳥肌が立ってしまうこともありました。
実際にプレイしながら物語の中に入り込み、グラフィックやストーリーと一緒に味わうことで、とても完成されたものになります。
プレイ済みの方はサウンドトラックも出てるので、そちらで感動を思い出しましょう。
別視点で3周することで明らかになるストーリー
2Bメインの1週目の物語はニーアオートマタの世界を楽しむことができ、機械生命体が作り出した環境をしっかりと理解することが出来ます。
ストーリーを進めていく上で会話なども操作中に自然に行われるため、常に物語を進めている感覚を味わえるので没入しすぎてヤメ時を忘れてしまうほど・・・。
ニーアオートマタは一度クリアした後、2周目で9S視点の物語を進め、そして3周目では物語で大きくかかわっていた「A2」を操作して進める物語。
3部作と言ってもいい3周の全てを進めていくことで、物語の本質が見えてきます。
地球を奪還するために人類が作り出したアンドロイド兵士と、異星人が作り出した機械生命体との戦いは、終始切なく悲しい物語でした。
アンドロイドはOS、機械生命体はコアさえ残っていればボディは再生可能なんですが、そこに禁止されたはずの感情が加わると様々なドラマが生まれます。
実際に命などない機械同士の戦いなのですが、その中でココロというものが生まれていたとしたらどうでしょう・・・
戦争の為に作られたはずの機械生命体が和平を望み、仲間を守るための自己犠牲、命というものを尊重し、死者を弔う・・・
人間を模倣しながらコミュニティーを作っている彼らを理解していく事で、新しい答えを見つけていく。機械同士の戦争ではなく、人間らしさやココロのあり方について考えさせられるストーリーだと思います。
ここで多くを語るより実際にプレイして目と耳と頭で感じて理解していく方が、しっかりと伝わってきて楽しいと思いますので、この内容で気になった方はぜひプレイしてみてください。
衝撃過ぎたTV-CM ※閲覧注意!
初めて見たときに衝撃を受けたTV-CMです。無規制版なので、グロいのが苦手な方は見ない方がいいかもしれません・・・
キャッチコピーの「命もないのに殺しあう。」という言葉をしっかりと表現できたCMだと思います。
この作品のここが残念・・・。
今回少しストレスに感じたことは、マップが広くて移動するのに時間がかかってしまいます。
移動速度が速いので大きなストレスではないですが、サブクエストなどを行っている時に同じ道を走って移動するのはちょっと面倒でした。
物語を進めていくとワープポイントが使用出来ますが、ワープできるポイントが少ないのも不便。
また、随所にあるハッキングパートは、ハッキングとは名ばかりのシンプルなミニゲームみたいになっているので、頻繁にあると飽きがきてしまいます。
ハッキングパート以外がスタイリッシュに進んでいくので、急に出てくるレトロゲーム感に物語が一瞬遮られた感じがしてしまいました。
個人的にはもう少し切迫感のあるパートにしてほしかったです・・・
ストーリーは素晴らしいのですが、一つ一つの描写が足りなく、キャラの個性についていけない瞬間がありました。
サブクエストで補填できる部分もありましたが、より理解するには考察が必要。
サブクエストでも良かったので、個性的なキャラクターの背景や繋がりなどのサイドストーリーもわかりやすく入れ込んで欲しかったです。
戦闘では後半レベルが低いと火力不足により長期戦になってしまいます。レベルが低いから難しいという訳ではなく、単純に敵が硬いので気怠さを感じてしまう場面も・・・。
レベルの低さをプレイヤースキルや戦略で補える要素があればもっと楽しめた作品だったと思います。
まとめ
魅力的なキャラクターが繰り広げる壮絶な物語「NieR Atomata(ニーアオートマタ)」は、人によって好き嫌いが分かれる所があるとは思いますがとても素晴らしい作品でした。
一番大事なのは物語の中にどれだけ入り込めるかだと思うのですが、話を進めていく上でなぜ機械生命体を攻撃し続けなければならないのかわからなくなっていきました。人類が地球を取り戻す戦いなのに、侵略者になってしまった錯覚を覚えます。
自分たちが人間らしさと感じている部分はどこにあるのかがしっかりとわかる作品で、とても温かみと切なさが入り乱れた物語でした。
知らないからこそ驚異・・・理解していけるからこそ生まれてくる感情・・・大切なものを奪われたからこそ生まれてくる怒り・・・悲しみ・・・
そんな人間らしい当たり前の感情を、機械として生まれた物が学習し、ココロを持ち、争いあう切ないストーリーです。
終わってみるとすべてが印象に残り、個人的には神ゲーとなってました。
キャラクター・世界観・ゴシック・切ないストーリー、どれかを好きな方は、一度この世界観を味わってみていただきたい。
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必見!!オススメしたい関連アイテム
ここからは個人的に購入した商品で満足度の高かったものを紹介したいと思います。
マニア向けの紹介になりますので気になった方だけ見ていただければいいと思います。
まずはニーアオートマタの世界を作り出している音楽なのですが、オススメしたいのはオーケストラアレンジされた完全生産限定の豪華特捜版です。正直、聞いた時は鳥肌がやまないほどの衝撃をうけました。作品の世界観にハマりこんだ方には絶対に聞いて欲しい一枚です。
ニーアオートマタのアルバムに加え、ニーアゲシュタルト&レブリカントのオーケストラアレンジアルバムも一緒になっているので過去作をプレイしたことがある人ならなおさら感動できると思います。こちらの商品だけでしか聞けないスペシャルDISCもセットになった3枚組なので必ず満足してもらえる作品です。ファンは必聴!!!
次に紹介するのは2Bの美しさに魅了された人にオススメしたい作品です。
2B(ヨルハ二号B型)の細部まで作りこまれたフィギュアで、吉沢光正氏の造形で作られた作品です。吉沢氏の造形作品はベヨネッタのフィギュアを以前購入していたのですが、そのクオリティの高さに魅了され、2Bも造形されるとのことで迷わず購入しました。
存在感のあるサイズに加え、細かいところまで作りこまれていて2Bのフィギュアを探している方にはこの商品一択だと言い切っていいほど素晴らしいです!
通常版とDX版の2種類あるのですが、DX版には差し替えパーツとして「素顔」と「放熱スカート非装着ボディ」に加え、「2B随行支援ユニットであるポッド042」も付属しているのでディスプレイの幅が大きく広がります。
2Bフィギュアの決定版と自信を持って言える作品なので、ファンの方は実物を見ていただきたいと思います。
最後に紹介するのがクリアまでプレイした方により「ニーアオートマタ」の世界を知っていただくのにオススメしたいアイテムになります。
NieR Music Concert Blu-ray≪人形達ノ記憶≫という初日のチケットは発売前にソールドアウトした幻のニーアシリーズコンサートが収録された作品で、生演奏や生歌が聞けるのはは当たり前なのですが、中でも朗読劇というパートが素晴らしく全5公演で朗読された異なるシナリオを新たにスタジオ収録されています。
映像作品という事で気軽に見ていただきたいと思いますが、内容が素晴らしいので作品の世界に引き込まれていく事間違いなしです。私はこの作品の世界観に感動して涙してしまったほど引き込まれてしまいました。
とても胸に刺さる朗読劇はゲーム本編では語られていなかった内容が朗読されるため、クリアまでプレイして心に響いた方には必ず見ていただきたい作品です。