AIロボットとして共有する人生!そして生まれたのはココロ?
ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回プレイしてきた作品は、家庭用AIロボット視点で出会った人物の人生を覗いていく作品「ボクはキミのロボット」。
制作者のドッド工房氏が配信されている、フリービジュアルノベルゲームになります。
家庭用AIロボットとして、出会いと別れを体験する温かく悲しい物語でした。
一周5分ほどで終わる作品ながら、2周目・3周目と持ち主が変わっていく物語の展開が新しくて面白い!
それではAIロボットとして出会いと別れを繰り返すゲーム「ボクはキミのロボット」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
「ママ! マークとお外にいっていい?」
ボクはキミの家庭用AIロボット、キミといつも一緒の時間を過ごしている。
「マーク… テストの結果が悪くて、先生に怒られちゃった」
「マーク、私高校に受かったよ! マークが勉強を教えてくれたからだよ!」
「マークに報告があるんだ! わたしこの人と結婚するんだ!」
嬉しい時も悲しい時も一緒にいた持ち主、そして別れの時もやってくる・・・。
「ボクはキミのロボット」の楽しみ所!
AIロボットとして一緒に歩む人生
プレイヤーは持ち主のAIロボットとして、いろんな時間を共有していきます。
それは持ち主が嬉しい時も、悲しい時も・・・。
まるで家族のように、時には友達のように話しかけてくれる持ち主と、人生を共有しているかのような錯覚に陥っていきます。
非常に短い文章の中から、持ち主の成長や感情が伝わってくることが素晴らしい。
持ち主が嬉しい時はほっこりし、悲しんでいる時は胸がモヤモヤしてしまいました。
人生の大きな分岐点を共に過ごし、家族のように一緒にいるAIロボットとして体験してみましょう。
持ち主が変わると消される思い出
持ち主は人間なのですが、プレイヤーはAIロボット。家族のように近い存在でありながら別れの時もやってきます。
このロボットはデータを保存できる容量が小さく、新しい人物と出会うたびにデータを削除しなければなりません。
タイトルのスタートボタンが「DELETE DETA」となっているのは、そういった意味がありました。
そして次の持ち主と人生を共有し、思い出が消されていく事を繰り返していきます。
AIとして学習していくのは言葉や行動だけではないのかもしれません。
もしかしたら感情も・・・。
繰り返される記録と削除、そして・・・。
別れを迎えるたび持ち主は変わり、そのたびに書き込み・読み込み・削除を繰り返していくのですが、少しずつロードは遅くなり、異常が見え始めてしまいます。
色んな人間と一緒に過ごし、最後の持ち主はタカユキという名の一人暮らしの老人でした。
孫が同じロボットを持っていたらしく、その時と同じ名前を付けられました。 マークと・・・。
その孫との悲しい思い出を語りながら問いかけます。「マーク、お前さんは最初の持ち主の事を覚えておるか?」
そして老人との別れの時、思い出を消されるのを拒むかのようにデータ削除が出来なくなっていきました。
この奇跡的な繋がりから明らかになる物語と結末は、実際にプレイして読み解いていただきたい。
「ボクはキミのロボット」のここが残念・・・。
AIロボットとして他人の人生と深くかかわっていく「ボクはキミのロボット」なんですが、プレイ次第では残念な結果になってしまうでしょう。
それは一周だけプレイしてやめてしまう事・・・。なんだこれ?と思ってプレイをやめてしまうと非常にもったいないです!
周回することがこの作品仕様であり、物語は繋がっていくので必ず続けてプレイしてください!
AIロボットが最後の時を迎えるまで・・・。
まとめ・感想
色んな人の人生を短いストーリーで共有していく「ボクはキミのロボット」は、ほっこりしながらも悲しみが残る感動の物語でした。
最後の終わり方もきれいにまとまっているので、短編ストーリーを読み終えたような感覚にさせてくれます。
イラストなどはないですが、それが情景を想像させられる要因となり、持ち主の感情がしっかりとに伝わってくる素晴らしい作品でした。
最初の持ち主から巡って最後の持ち主と出会う奇跡。そして思い出を残すことを選択したロボット・・・。
この感動は、プレイしなければわかりません。
最後に「ボクはキミのロボット」のDLリンクと、制作者のドッド工房さんのブログ・Twitterのリンクを貼っておきますので、興味がある方は覗いてみてください。(「ボクはキミのロボット」DLページ/ブログ/Twitter)
(※ドッド工房さんのブログにはゲーム制作やブログ作成のやり方が詳しく書いてあるので、知りたい方は気になる記事を読んでみてください!とても参考になります!)