誰からも必要とされない人間なのかな?「ごみやしき」【感想・評価・レビュー】

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絶望から生まれた負の感情。そんな物が集まるごみやしき

ど~も!久々衝撃を受けた作品で遊んできたぷちなまです。

今回プレイしてきた作品は、サイコな世界観を表現し続ける脳裏つづさんの最新作「ごみやしき」。

様々な人間のネガティブな感情が込められたアドベンチャーホラー作品になります。

今回も可愛いけど不気味なキャラたちが登場し、人間のネガティブでダークな部分を見せてくれました。

妬みや嫉み、挫折や絶望など、人間が心に秘めた裏の部分を覗いてみたい方にはぴったりの作品です。

脳裏つづさんの作品は合わない人もいるかもしれませんが、好きな人にはとても満足度の高い作品でした。

それでは自分のことを「ごみ」と感じる人たちのたまり場「ごみやしき」の面白さと魅力を、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。




かんたんなストーリー紹介!

「・・・あれっ?あの子は、誰だっけ・・・?

何に、悩んで・・・イタノかナ・・・」

少女が目を覚ますとそこはおっきな鏡がある不思議な部屋。

すると突然しゃべりかけてくる存在が!その喋る不思議な生き物は自身の事を「ごみ」と名乗っている・・・。

「いらない!って捨てられちゃったのね。」「きみだってぼくとおなじ・・・。」

おっきな鏡の中に入った少女は、無数のごみと不気味な人間たちが集まった部屋に辿り着いた。

そこで不思議な体験をしていく・・・。

「ごみやしき」の楽しみどころ!

個性と魅力があふれる世界観。

まるで夢の世界に迷い込んだような物語の「ごみやしき」なんですが、そこには人間の負の感情が至る所で語られていきます。

どこか可愛いのになんだか不気味・・・。

暗い部屋の中には無数のごみがあふれ、と不思議な姿の人間たちが存在しています。

それらは日に日に増え、語られていく負の物語も増えていきました。

スポーツがうまくなれない少年の挫折、アイドルを目指した少女が受けた裏切りなど絶望から前に進めない人間たちが集まっています。

この人たちがなぜ「ごみやしき」に迷い込んでしまったのかは、それぞれが語る過去に原因がありそうです・・・。

妬みや嫉み、自己嫌悪に取りつかれた人間

普通の人間とは少し違う姿で存在するこの部屋の住人たちからは、それぞれが悲しい裏切りや妬み嫉みによる挫折の物語が語られていきます。

中でも衝撃だった物語の一部紹介してみましょう。

ミツメという少女の物語。父親が他の女の人と出て行ってしまい、母と二人で貧乏な生活をしていました。

母はミツメに言います「アイドルの才能がある!二人で幸せになろう。

歌に踊りに頑張っていた少女は、ネットアイドルとしてファンが増え始めたころ、母親がこっそりやっていることに気づきました。

それはお風呂上がりや寝ている姿の写真を隠れて売っていた・・・。(その過程やその後の物語は実際にプレイして結末を見ていただきたい。)

そんな闇の深い物語が絵本を読んでいるような形で語られていくので、人間の黒い部分に興味がある方はぜひプレイして読み解いていただきたい。

絵本のように楽しめるダークなストーリー

「ごみやしき」に辿り着いた人間たちの物語は、とても暗くて重い物語なんですが、入り込みやすいイラストと共に語られていくので入り込んで楽しむことが出来ました。

暗く、陰鬱な雰囲気を残したまま、人間の苦悩と葛藤を色濃くあらわした絵本のように・・・。

BGMも楽しげな雰囲気や不穏な空気を感じさせてくれるので、物語に入り込んで楽しめました。

中でも「うさぎとかめ」は、みんなが知っている作品とは異なり、選択肢によって結末は変わっていくので、誰にでも楽しめるでしょう。

ネットアイドルの裏・いじめから不登校になった少年・夢をあきらめた少年など誰もが表には出さない心の闇は、「ごみやしき」で覗いてみましょう。




「ごみやしき」のここが残念・・・。

非常に個性的で、完成度の高い「ごみやしき」なんですが、やはり残念だと感じる部分もありました。

まずはストーリーが短く、初見ではおそらく30分ほどで終わってしまうかもしれません。

それでもしっかりまとまっているのですが、ごみやしきに落とされた人たちの過去を聞くためには何度も話しかけたりするなどの条件があるため、一度プレイしただけではこの作品の面白さはわからないでしょう。

5つあるEDも到達するのがなかなか難しいです・・・。

しかし一度プレイしてしまえばこの作品の面白さがわかり、しっかりと楽しむための魅力にかわります。

一つ一つの条件をクリアし、全ての物語を楽しんでください。

まとめ・感想

今回プレイしてきた人間の闇を描いた不思議な世界の物語「ごみやしき」は、他の作品にない陰湿な部分を絵本のように楽しめる神作でした。

脳裏つづさんの描く世界観は子供っぽさと人間臭さが融合されていて、現実のようなファンタジーのような不思議な世界観を楽しませてくれます。

(※ここで一つだけネタバレ!最初の注意画面も選択肢の一つなので、クリア後は「いいえ」を選んでプレイしてみてください。)

過去作の「バーシェの帰路」もプレイしていたのですが、脳裏つづさんの発想や想像力の素晴らしさには驚かされました。

「ふり~む!」で無料配信されているので、少しでも気になった方は一度遊んでみていただきたい。(スマホでも遊べます。)

最後にごみやしきのDLページと、脳裏つづさんの公式サイト・Twitterのリンクを張っておきますので、一度覗いてみていただきたい。(「ごみやしき」DLページ/公式サイト/Twitter

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