オオカミには気を付けて。でも本当に怖いのは人間だよ・・・。
ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回紹介していく作品は、誰もが知っている童話をダークサイドな物語に仕上げられた作品「赤ずきんダークサイド」。CHARON(カロン)さんの世界観全開の童話風探索ホラーADV作品になります。
今作では選択肢によるルート変更ではなく、進む道によって結末が変わっていく探索要素の高い作品でした。
しかしその結末はどれもが凄惨な結末へと繋がっていき、唯一のバッドエンドは言いつけを守ってまっすぐおばあさんの家に向かう事・・・。
どこか暗い雰囲気が漂う可愛い赤ずきんなのですが、どれも悲しい結末を迎えることになります。
それではみんなが知らない赤ずきんの悲惨な物語「赤ずきんダークサイド」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
※少なからずネタバレを含みますので、未プレイの方はご理解の上お進みください。
かんたんなストーリー紹介!
主人公の赤ずきんは無口な幼い女の子。
おばあさんが病気になり、お母さんに頼まれてお見舞いに行く事に・・・。
おばあさんの家に向かう赤ずきんにお母さんは言いました。「絶対に寄り道してはいけませんよ」
森の中を歩き回り、オオカミがいる森を抜けて赤ずきんはおばあさんの家に向かう。
その先に残酷な結末が待ち受けることも知らずに・・・。
この作品の楽しみ所!
感情を出さない可愛い赤ずきん!
赤い服に赤い帽子、長い金髪が特徴的な赤ずきんは、幼いながらも感情が伝わってこない冷たい目をした女の子です。
探索パートでちょこちょこと動くドット絵の赤ずきんも非常に可愛いのですが、イラストから伝わってくる不思議な魅力が伝わってきます。
時には怖く、時には可愛く、時には凄惨な場面を無表情のまま表現していました。
個人的にはイラストよりも探索しているときに出てくる立ち絵が一番可愛かった。
無表情ながらも可愛い赤ずきんがどんな結末を迎えるのか、そしてその時赤ずきんがどんな表情をしているのかに注目していただきたいと思います。
恐怖を増長させるBGMと効果音
オオカミがいる森を抜けておばあちゃんの家に向かわなくてはいけないのですが、探索パートで歩き回る森は静寂に包まれています。
寄り道などで夜になっていったり雨が降ってきたりと、時間の経過もあるのですが、突如流れてくる不安な音がプレイヤーの恐怖感を煽ってきます。
ヘッドホンでプレイしていたのですが、こういった音がいつ現れるかわからないオオカミの存在に怯えて進んで行くことになりました。
「これから何か恐ろしいことが起きる」と予想させられてしまうBGMと効果音の雰囲気作りは非常に上手いです。
プレイする際はイヤホンかヘッドホンを着用の上、お楽しみください。
救いのない全てのTURUEND
多少のネタバレをするのですが、この作品はどの道を曲がって寄り道していくかで赤ずきんが迎える結末が変わっていきます。。
おばあさんのために花を摘んだり、白鳥と出会ったり、猟師と出会ったり、池に着いたり・・・。
この選択がどのような結末に繋がるか、想像つくでしょうか?
おかあさん、おばあさん、猟師、知らないおじさん、すべて人間がかかわって悲しい結末を迎えるものになっています。
中には服を破かれ、強制的に○○にさせられる結末もあるので、一つでもHAPPYENDがあるかもしれないと期待している方はプレイしない方が良いですよ・・・。
この作品のここが残念・・・。
正直この短い作品の中に不満点というものはなかったのですが、「こういうのがあったら面白そうだなぁ」と思った点は少しあります。
探索系という事で、隠し要素や会話の選択肢なんかがあればもっと楽しめたのではないのかなぁと・・・。
猟師との会話でも、寄り道でおばあさんの家に行くのかまっすぐ行くのか。
そんなプレイヤーの選択で運命が変わるような遊び心が欲しかったと思います。
童話系という事で、僕たちが知っている赤ずきんとは別の赤ずきんを楽しめる作品としては、一つの寄り道で一つの結末を迎えるというのも納得ではありますが・・・。
まとめ
前作までの作品とは違い、童話を元にした探索系ホラーADV作品「赤ずきんダークサイド」は、暗く不気味な世界観と赤ずきんの無表情な可愛さが見事に融合した名作でした。
ゲームとして楽しむよりは、赤ずきんがどんなひどい結末を迎えるのか見届ける作品です。
悲惨な結末には精神的に怖さや直接的な怖さが込められていて、どの結末も幸せになれない所が人間の闇を見た気分にさせてくれました。
2~30分あればすべてのEDを回収できるので、気になる方は赤ずきんがどれだけ辛い結末を迎えたのか、ご自身の目で確認していただきたいと思います。
最後にCHARONさんのゲームのDLページとYouTubeチャンネル、Twitterを貼っておきますので、気になる方は覗いてみて下さい。(公式 DLページ/YouTube/Twitter)