僕だけにしか見えない少女。彼女が求めたのは・・・。
ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。
今回プレイしてきた作品は、存在すら無視され続ける少女の悲しい物語「無視する世界」。
制作者のニケ氏が投稿されている、フリーノベルゲームになります。
転校して新たな学園生活を始めた主人公が、不思議な少女と出会ったことから始まる悲しく恐ろしい物語でした。
全ての人間に無視され続ける少女・まひろとの出会いが、あんな残酷で予想できない結末へと向かっていくとは・・・。
ホラー・ヤンデレが好きな方は要チェックの作品でしょう!
それでは、存在に気付いてほしい少女の物語「無視する世界」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。
かんたんなストーリー紹介!
主人公の「ドカン」は高校2年生。訳あって10日程前にこの月島高校に転校してきた。
この場所でもう一度自分の人生をやり直そうと心に決めていた。
クラスメイトの「あさひ」と話していると教室のドアが開き、目を向けた先には一人の少女が・・・。
色白で線の細い綺麗な少女に、クラスメイトは誰も気に留めていない。
「そこ、私の席なんだけど・・・」
あさひは目が悪いのか彼女の姿を確認できていないらしい・・・。
「無視する世界」の楽しみ所!
誰からも気付かれない少女まほろ
主人公に話しかけてきた謎の少女・まほろは、可愛いのですが非常に不思議な存在・・・。
白く長い髪に色白の肌、線の細い体は、守ってあげたくなる美少女としか言いようがないでしょう。
それなのになぜかクラスメイトのみんなから無視されている可哀そうな存在なんです。
それはいじめとかいうレベルではなく、存在すら認識されていません。
「どうせ幽霊なんじゃないの?」と想像した方もいるとは思いますが、真相はそんな生易しいものではなく、まほろが受けてきた過去の悲惨な出来事が関係していました。
誰からも認識されないようになり、常に孤独を感じてきた少女の心の闇。覗いてみませんか?
唯一認識できる主人公。そしてもう一人の・・・。
まほろが存在を認識し、会話できるのは別の町から引っ越してきた主人公ただ1人なんです。
それは学校内だけに留まらず、町中の人間がまほろの事を認識できません。
お互いを知っていく事で距離が縮まり、特別な存在になっていくのですが、過去にもう一人認識してくれる存在が・・・。
少しネタバレするとまほろが見ていたのは前担任なのですが、ホームルーム中に首を切って自殺するという不可解な死を遂げています。
奇妙なことに、自殺する瞬間を生徒の誰一人見ていないんだとか・・・。
認識されない少女と前理解者の奇妙な自殺。複雑に絡み合う物語は非常におもしろい!
明らかになっていくまほろの悲しい過去
ここにきて思い出していただきたいのが、「無視する世界」はヤンデレホラー作品。
クラスメイトが自分の事を認識できない証明として、授業中のクラスにはいってハサミで自分の腕を切り付けるヤバい一面も・・・。
床を赤く染めた血液には気付いても、クラスメイトは誰一人まほろに気付かない。
まほろが認識されなくなった原因は、幼い頃の環境にある事が明かされていきます。
そして主人公がまほろの家に足を踏み入れた時、衝撃の過去と前担任の自殺事件の真相が明らかに・・・。
「無視する世界」のここが残念・・・。
ヒロインも可愛く、ストーリーも衝撃的な「無視する世界」ですが、一つだけ気になるところが・・・。
「まほろ」→可愛い名前! 「あさひ」→カッコいい名前! 「ドカン」→???
主人公だけがなぜこんな聞きなれないカタカナの名前なのか・・・。それだけが気になる!!!
スラスラと入ってくる文章や、恐怖心をあおられる演出などしっかり作られていて、どのエンディングが主人公にとって幸せな結末だったのか考えさせられるストーリーは非常に面白いです。
正直残念と感じる部分はないので、気になった方は遊んでみましょう!
まとめ・感想
全てに無視される少女の悲しさと心の闇が見えてくる「無視する世界」は、人間の怖さと優しさが見えてくる名作でした。
楽しい時間を過ごしている時は守ってあげたい心、ヤバい行動に変わった時には恐怖心が次々と刺激され、自分が一緒に居たいのか離れたいのかわからなくなっていきました。
あなたにしか救いを求められない美少女がそばにいたとしたら、無視できますか?って話ですよ!
ぷちなまの辞書には見つかりません・・・。
そして衝撃的すぎるTURUENDは、本当に二人が望んだハッピーエンドなのか?非常に考えさせられる結末です・・・。(想像するとかなり痛い内容なのでご注意を!!!)
30分ほどの不思議な少女の物語。体験してみてください。
最後に「無視する世界」のDLリンクと、制作者のニケ氏のHP・Twitterのリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみてください。(「無視する世界」DLページ/HP/Twitter)