考察するほど深く悲しい物語。「きみとぼくときれいごと」【感想・評価・レビュー】

アドベンチャー

少年は心に深い闇を抱えていた。本当の私は・・・。

ど~も!最近まともな恋愛ゲームをしていない事に気付き始めたぷちなまです。

今回遊んできたのはCHARON作品では珍しい、ヤンデレではないノベルADV作品「きみとぼくときれいごと」。ちょっと変わった関係と、とても悲しい友情を描いた物語でした。

しかも今回は、実話を元にしたフィクション作品!考察すると様々な闇や、個人の深い悩みが見えてきて考えさせられます。

分岐は一つのみのシンプルなゲームで、プレイ時間も20分ほど。しかし内容は実話を元にしているとは思えないほどぶっ飛んでます。

今回は考察も書いていきたいので、後半に進めば進むほどネタバレ要素を含んでいきますのでご注意を!

プレイ済みの方しかわからないとは思いますが、考察を読む前に自身で遊んでみる事をオススメします。

それでは共通の趣味を持った親友、そして知られたくないたった一つの隠し事「きみとぼくときれいごと」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。




かんたんなストーリー紹介!

「君がいなくなって、寂しいのだろうか。僕の心は白く染まってしまった。」

「僕もいつか、そっちへ行こう。」

主人公は平凡な学生しんたろー。

学校では親友の「あきの」君と共通の趣味、音楽の話をしていた。

彼はとても大人びていて、ミステリアス。

そんな彼は親友にも明かせない隠し事をしていた。

その秘密が悲劇の引き金になっていく・・・。

この作品の楽しみ所!

共通の趣味から縮まる心の距離

主人公のしんたろーはクラスの中でも1人。昼休みも1人でご飯を食べているような孤独な存在。

そしてもう1人。クラスの中には誰ともかかわらず、孤独に音楽を聴いている少年が一人。「あきの」がいました。

誰も知らないであろう「セピアミモザ」という音楽を聴いていた「あきの」に運命を感じ、声をかけたことがきっかけで親友と呼べるほど仲良くなる事に。

あなたも共通の趣味や話題などで、急激に仲良くなった経験はありませんか?

そんな経験がある方は、実話を元にしているこの作品のように、あなたもこの主人公のような運命になっていたかもね・・・。

しんたろーが抱いた一つの感情

共通の趣味で運命と感じてから、親友と呼べるほど心を許すほどの存在になったあきの君。

心の中に強いつながりを感じ、恋人のように仲が良い親友に対して歪んだ理想を抱いていきます。「あきの君が、女だったらなぁ」。

確かに自分が心許せる相手が、好みの顔をした女性だったら最高でしょう!

顔は石原さとみさん(主の好み)で、常に一緒に行動する親友と同じ距離で楽しめる・・・。神すぎる!!!

作中ではあきの君が時折見せる女の子のような表情が、しんたろーにそんな感情を抱かせていきました。

そして紅葉が色づき、その話題の流れで温泉旅行に出かける予定を立て、実際に二人で行く事に。

それがしんたろーの願望をあらわにし、繰り返される裏切りの引き金になっていくとも知らずに・・・。

あきの君が隠していた秘密・・・。

昼休みにあきの君が例え話で話した「君の中の常識を壊すくらいの、とんでもない隠し事」という言葉が意味深で、プレイ中ずっと頭の片隅に残ってました。

おそらくその言葉の答えは、あなたが想像した内容でしょう。

実話を元にしたらしいのですが、どこからどこまでが実話を元にしたのか非常に気になる所です。

そして裏切ったしんたろーを襲った悲劇が、過去にもあった事が明らかになっていきます。

ストーリー紹介の最初の言葉がすでに結末を語っており、その後が非常に気になる所・・・。

プレイする方は一度結末を見た後、序盤の内容を振り返ることをオススメします。




ぷちなまなりの考察まとめ!

ここからはネタバレ要素を大いに含みますので、未プレイの方は遊んだ後に読むことをオススメします。

あくまでぷちなまの一方的な考察なので「違う!」と思った方でも、こういった考え方があると思ってあたたかく読み解いてください。

「きみとぼくときれいごと」では、序盤に語られる内容は全てが終わった後の物語になっていました。

まず考えられるのは、「あきの」がなぜ男のふりをしていたのか?

ここは性同一性障害だったのではないかと思いました。体は女なのに心は男。バレるのを恐れ、恋というありえない感情を持たれないために一人でいたのでしょう。

あなたが男なら、親友に強引に襲われる想像をしていただければその恐怖と嫌悪感が理解できるでしょう。

序盤で語っていた「そっちの世界でなら本当の僕を見つけられる」というセリフが、あきのの心に抱えている違和感を表しているのだと思います。

そして終盤にあきのから語られるセピア・ミモザ・イデアの存在。ここについても考察していきましょう。

まずはセピア・これは性同一性障害を受け入れられずにいた過去の自分の事だとだと考えました。セピアは経年劣化で退職が進む色味の事なので、いていた」という言葉から誰にも打ち明けられずに泣いていた昔のあきのだと考えました。

そして次に登場するミモザ・これは女性としてのあきのだったのではないのかな?ミモザの日は女性の日、色によって花言葉は違うようですが、あきのの髪の色がオレンジだったので「エレガント」しんたろーが女性を感じたのはこの要素がおおきかったのでしょうか。

ちなみにミモザの花言葉は他にも「優雅」「友情」。黄色のミモザには「秘密の恋」などの花言葉があります。

そしてエンディングのイデア・これは全てを繋ぐ器、すなわちあきのの事を指していると思います。この言葉は見るという意味の動詞「idein」に由来していて、物の姿や形を意味している事から考察しました。

つまりイデア(今の姿)の中にセピア(過去の自分)ミモザ(女性の自分)あきの(男として生きる自分)なのかなぁと・・・。

「僕たちが君を愛しているように、君も僕たちを愛してくれている。」という、作中のセリフがそう考察させました。

そして次はあきのの口から語られた友達、あきのの過去について少し考察を書いていきましょう。

過去に殺めてしまったと思われる友達と一緒の時はまだ女の子の格好をしていて、友達としての関係を求めていたのに恋愛感情を押し付けられて〇してしまった。

そして同じことを繰り返されないよう男の恰好をして男として生きることを決め、本当の自分と平穏な日々を手に入れたのではないのでしょうか。

これはあくまでぷちなまが勝手に考察した内容なので、ぜひともあなた自身の考察を楽しんでいただきたい。

まとめ・感想

より深いところまで考えさせられてしまった「きみとぼくときれいごと」は、やはり救いのないとても悲しいストーリーでした。

極力ネタバレをしないように記事を書いているのですが、この作品だけは書かずにいられず申し訳ない・・・。

それほど悲しく、救われない物語だったので、その後のあきのがどうなったのか非常に気になる所。

残念ながら、元ネタに関してはわからないままです。

実話を元にしているだけあって、現実で多くの方が悩んでいる内容がリアルに描かれていました。

気になる方はご自身で実際にプレイしていただきたいと思います。

ちなみに続編として「きみとぼくとかくしごと」が、18禁のPCゲームとして販売されているみたいなので、そちらも購入してプレイしていきたいと思います。

最後にCHARONさんのゲームのDLページとYouTubeチャンネル、Twitterを貼っておきますので、気になる方は覗いてみて下さい。(CHARONゆにば~す! DLページ/YouTube/Twitter)




続編PCゲーム「きみとぼくとかくしごと」

続編となる「きみとぼくとかくしごと」は、PCのダウンロード版で遊べる深層官能ノベルADV作品になっています。

「DLsite」で販売されていて、体験版も遊べるので興味がある方は覗いてみてください。

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