「スウィートホーム」ファミコン最恐の作品を体感せよ【感想・評価・レビュー】

ホラー

レトロの中に名作あり!ある館での恐怖の一夜。

今回紹介する作品は、ファミコンというレトロゲーでありながら長く愛されている作品「スウィートホーム」。黒沢清監督の映画をゲーム化したホラー作品になります。

私も幼い頃、トラウマレベルの恐怖を感じながらプレイした記憶が・・・。

ファミコン独特のドット画、そして不気味な色使いと心に響いてくる効果音がプレイヤーに言いようのない恐怖感を与えてきます。

仲間が死んだら生き返れない・・・。あなたはそんなリアルなRPGをプレイしたことがあるでしょうか?(S・RPGならファイアーエムブレムとかは有名ですよね)

この作品を作り上げたスタッフが、のちの名作「バイオハザード」を生み出したのも有名な話。「ドアを開けて別の部屋に移動する演出」「回復アイテムなどの入手数制限」「持ち歩けるアイテムの上限の制限」など、恐怖に直結する仕様がこの作品から生まれたので、バイオファンにも原点としてのこの作品に興味を持っていただきたい。

それではレトロホラーの代表作「スウィートホーム」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。




かんたんなストーリー紹介!

館に多くの絵を遺し、この世を去ったフレスコ画家の間宮一郎。それから30年の時が経ち、幻のフレスコ画を撮影するためテレビ局の取材班である星野和夫、早川秋子、田口亮、アスカ、和夫の娘・エミの5人は山中の館を訪れた。

呪われていると言われる屋敷に足を踏み入れ、取材を始めると、いきなりドアが閉まり出口が塞がれてしまった。

そして突如現れた間宮夫人の霊は、屋敷を踏み荒らす5人に怒りをあらわにし、生かして返すことは出来ないと言い放った。

呪われた屋敷に閉じ込められた5人は脱出する方法を探し、生きて脱出するため館の奥へと踏み込んでいく。

この作品の楽しみ所紹介!

屋敷全体に漂う不気味さと音楽

呪われた館に閉じ込められ、間宮夫人の霊の怒りをかった5人が出口を探して館内を探索していきます。30年という時が経った館の内部は、いたる所が朽ちて崩れていました。

床は抜け落ち、白骨死体が転がる館内は不気味そのもの。そんな中流れるBGMも、プレイヤーの恐怖を恐怖をしっかりあおってきました。

脱出の手掛かりを探しながら歩き回っていると、いきなり「デンデンデン・・・。」の音楽と共に恐ろしい敵が襲い掛かってくる!

このすべての要素が絶妙に絡み合い、屋敷に迷い込んだ5人の不安感をプレイヤーに伝えてくるので、進めていく緊張感はかなりのものです。

さらに至る所に仕掛けられた罠や、飛び回る人魂のせいで気が休まる暇を与えてくれません。罠にかかれば誰かが助けに行くまで動けなかったり、人魂に触れるとさらわれて孤立してしまうので危険度が増してしまうんです。

敵も不気味な姿をしているものが多く、私は初めて「ナタおとこ」に遭遇した時がトラウマレベルにぞわっとしたのを覚えています。(画像は下に貼っておきます。戦闘中ボコボコ動きますからね。)

もしあなたが挑戦しようと思っているのなら、夜中に電気を消してプレイしないでください。

復活できない!回復少ないの鬼畜設定

攻略していく上でプレイヤーの不利になる要素に間違いないのですが、この不親切さが一人一人のキャラの大切さや、緊張感を生み出す大きな要因になっています。

だって5人しかいない仲間が1人死んでしまったとしたら、その後の攻略が非常に難しくなることが想像できるでしょう。

仲間を死なせない為には、HPが減ったらしっかり回復しなければなりません。しかしこのゲーム、宿屋のような回復ポイントやレベルアップによる回復はないんです。

限られた貴重な「くすりびん」を大事に使いながら回復して攻略していくしかないのですが、ここでも一つ不便な問題が・・・。

各キャラは固有のアイテムと武器以外には、持ち物は2つまでしか持つことができないのです。

限られたアイテムに持ち運びの制限、死んだら終わりのホラーRPG作品・・・。いかがですか?




謎を解き、明らかになる真相

取材班の5人は間宮夫人の怒りを買い、館から出る手段を探すため内部を探索していきます。

そして明らかになっていく、間宮夫人の悲しい物語と凄惨な事件・・・。

かつては「スウィートホーム」と呼べるほどの幸せな家庭を夫の一郎と過ごしていた間宮夫人。そんな彼女がこのように変わり果てた理由が明らかになっていきます。

優しい心を持ち、誰もが羨む美人だったが、不慮の事故で子供を亡くしてから精神を病んでしまった事、そのショックから付近の家の子供をさらっては焼き殺すという凶行を繰り返していた事など、この呪われた屋敷が誕生した不幸な出来事が紐解かれていきます。そして間宮夫人は自ら焼却炉に身を投げて命を絶っていたことも・・・。

館の中には5人より前に迷い込んだ人たちの書き置きや死体なども存在し、過去に脱出を試みたが叶わなかった人の残骸が残っています。

この事件を明らかにして脱出するか、間宮夫人の怒りで命を奪われ屋敷の怨霊となるか、次の犠牲者はプレイしようとしているあなたです・・・。

(生き残って脱出した人数で、エンディングが変わるマルチエンディングなのですべてのエンディングを楽しんで観ていただきたい。)

独特の戦闘方式

スウィートホームでは5人の仲間で攻略していくのですが、パーティーは1~3人までしか組めず、最低でも2組に分かれて探索していかなければなりません。

操作するキャラを選択し、行動を繰り返していくので、少し面倒くさい仕様だと感じる方もいるようです。(私的にはその手間が楽しいですが。)

「全員で行動した方が良いのに・・・。」そう思った方も多いでしょう。ご安心ください、戦闘中の「よぶ」のコマンドの一つで仲間を呼ぶことが出来るんです。

敵に遭遇した仲間の元に制限時間内に辿り着くことが条件となるので、仲間との距離感も大事です。

「なら離れずに固まって移動すればいいやん。」そう思ったあなた・・・。間違いありません!が、画面を飛び回る人魂に触れてしまうと連れ去られ、強制的に孤立させられてしまうのでご注意を。

このすべての不便さや嫌がらせが、プレイヤーに最後まで緊張感を与え、恐怖させてくれるのでぜひ味わっていただきたい。

まとめ

まだまだ語りつくせない不朽の名作「スウィートホーム」。レトロゲーでありながら、恐怖をあおるグラフィックとBGMはファミコンを語る上で外せない神ゲーでした。

幼い頃、トイレのドアを開けると「はんしんおとこ」が良そうで行けなかった可愛い時代の思い出が蘇ります。(それほど怖かったんです・・・。)

歩数で遭遇するランダムエンカウントと、接触する事で戦闘になるシンボルエンカウントの両方が使われているので、いつ出てくるかわからない敵と迫ってくる敵の恐怖を同時に味わえる名作でもあります。

原作映画を超えたゲーム化作品。そう言われる理由を実際にプレイして体感していただきたいです。

現在ではファミコンソフトながら若干プレミアがついており、1000~3000円くらいになっていますが納得できる面白さです。

現代のテレビでレトロゲームを遊ぶのに適している「レトロフリーク」も非常にオススメです。(FC・SFC・PCエンジン・メガドライブ・ゲームボーイなどもHDMIケーブルで繋げて遊べます)

たまには昔の神ゲーをして、レトゲーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?




おまけ・プレミア過ぎる原作映画と攻略本

この作品をプレイした方で原作を知っている方はどのくらいいるのでしょう?大人の事情でDVD化されておらず、今では幻の作品となっています。

ゲームとは違う部分もあり、物語が映像としてしっかり入ってくるので、クリアした方が観ると非常に楽しめると思います。

原作ではいったい何人が生きて間宮の館から脱出しているのか・・・。気になる方は自身の目でご確認を。(そして価格も確認していただきたい。目が飛び出ます。)

そして次にプレミア化している攻略本。当時は数百円だったはずのものが、現在では恐ろしい価格になっています。(これを恐怖と言わずにいられない。)

現在では攻略サイトなどで情報を得られますので、クリアしたいだけならそちらで調べてみてはいかがでしょうか?完全にコレクターアイテムでしょうね。





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