背筋の凍りつく恐怖!最恐と言える程に・・・。「零 zero」【感想・評価・レビュー】

PS2

兄を探して訪れた氷室邸。そこは恐ろしい儀式の場

ど~もぷちなま(@Gamer’s Life)です。

今回プレイしてきた作品は、カメラで霊を封印していくレトロ和風ホラーの初代「零 zero」。

日本独特のゾクッとするホラーが、精神的な恐怖感をしっかりと味合わせてくれる作品です。

PS2という今ではレトロなハードの作品で、画質は綺麗ではないのですが、その粗さがより不気味さを感じさせてくれる神ゲーでした。

恥ずかしながら幼い頃一度挑戦していたのですが、怖すぎて投げ出してしまい、今になってプレイする事になってしまいました。

戦闘のたびにゾクッとする恐怖、ホラー映画などとは違って自分で操作しなければならない怖さをぜひとも体感していただきたい。

それではレトロな雰囲気がジャパニーズホラーの恐怖感を高めてくれた名作ホラー作品「零 zero」の面白さと怖さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。




簡単なあらすじ紹介!

主人公は、射影機というカメラを使って霊を封印できる雛咲深雛咲真冬

1986年9月24日、兄の雛咲真冬は取材中に行方不明となった作家・高峰準星を探すため、氷室邸に向かったまま消息を絶ってしまった。

真冬から連絡が途絶えて2週間後、妹の深紅は兄を探して単身氷室邸を訪れる。

しかしそこは荒れ果てた日本家屋で、この地方の禁じられた儀式の伝説が残る廃屋だった。

深紅は兄の手掛かりを探して屋敷の中を進んで行く深紅の前に白い着物の女が現れ、そっと深紅の体に触れた。

女が触れた後には縄のような痣が浮かび上がり、五肢全てに浮かびあがると死に至るという呪いだった。

深紅は死の呪いが成就する前に真冬を探し出し、脱出するため屋敷をさまよっていく。

零 zeroの楽しみ所!

和風ホラーでしか味わえない静かなる恐怖

日本の和風ホラーというだけあって、今回登場する敵は荒れ果てた日本家屋に登場する怨霊。

海外ホラーのようなグロテスクな表現や大きな音などの直接的な恐怖ではなく、突然背後を何かが横切ったり、物が落ちたりなど静かな空間で背筋に走る恐怖がいろんな場面に詰め込まれてます。

古い日本家屋の廃墟を深夜に探索し、誰もいないはずなのに声が聞こえたり人影が見えたり・・・。といえば想像できるでしょうか?

今作の舞台、氷室邸はその不気味な雰囲気を見事に再現していました。

そんな暗い廃屋を懐中電灯の光だけで歩き回らなければならないので怖さ倍増です。

さらにBGMは静かに鳴り響く不気味な音だけなので、ドアを開ける音や足音が以上に響くので怖い!

ちょっとした変化や人影、異変を知らせるコントローラーのバイブなど些細な変化で背筋が凍りつくのでプレイする方はしっかり心の準備を行ってください。

様々なところに潜む霊と襲い来る怨霊

今作の零 zeroでは襲って来る怨霊の他に、地縛霊や浮遊霊が至る所に存在していました。

怨霊とは違い襲って来るわけではないですが、撮影することで射影機を強化するためのポイントを稼ぐ事ができるようになっています。

その怨霊や浮遊霊たちは氷室邸で悲しい最後を終えた人々なので、その正体を知っていく事で「零」の世界観をさらに楽しめるので全てを撮影することを目指していただきたい。

そしてプレイヤーに襲いかかってくる怨霊は明らかに異様な雰囲気を漂わせて登場し、射影機というカメラを使って行う戦闘は非常に怖い!

怨霊は様々な特殊能力を持っており、瞬間移動や人魂を飛ばしてくるので恐怖感はハンパない!

霊なので実体がなく、壁や天井、床からも現れ、戦闘中見失ったときは音や声、微妙な変化で居場所を掴まなければなりません。

気配が消えた瞬間、背後や足元から現れてくるので霊独特の怖さがしっかりと体感出来ます。

少女の霊や目が潰れた女性の霊、氷室邸に訪れ犠牲になった霊など様々な怨霊が登場しますので、自身でプレイして確かめてください。

ジャパニーズホラー最高傑作と言われる「零」の世界をしっかりと楽しみましょう。




徐々に明らかになる氷室邸の秘密

今回の舞台になる「氷室邸」は禁じられた儀式の伝説が残る廃屋として扱われていて、その真実は謎に包まれています。

ネタバレを極力防ぐため、簡略的に紹介しますが、代々氷室家は縄の巫女を立て「裂き縄の儀式」が行われており、黄泉の門を封じ込める神殿としての役割を持っていました。

(※詳しいストーリーを知りたい方は、解説記事を準備しますのでそちらをご覧ください!)

しかし裂き縄の儀式が失敗して以来、敷地内は黄泉の瘴気と呪いに満ちて悪霊が溢れ出す空間となってしまっています。

そしてこの氷室邸の最後の縄の巫女「霧江」という女性の悲しく残酷な恋物語が、多くの犠牲者を生む惨劇の引き金に・・・。

他にも儀式を行うために行われた目隠し鬼の儀式は、眼球の部分に杭のついた面をかぶせられ両目を失った「目隠し鬼の霊」は見るだけで残酷で痛い内容なのでご注意ください。

零 zeroの残念だった点。

字幕が出ない上に声が小さいムービー

基本的に一人で探索を行う「零 zero」では、ムービーが怖い雰囲気を味合わせてくれるのですが、深紅の声が小さい上に字幕が無いんです。

音量を上げることで聞こえやすくなるのですが、効果音のほうが大きいので音量調節が難しいです。

解決方法としてはヘッドフォンを使うことですが、恐怖感が倍増しますので怖いのが苦手な方は少々辛いかと・・・

怖いのが好きな方は部屋を暗くし、ヘッドフォンを使ってプレイしてみてください。(その際、自室の扉やふすまなどは半開きにしないように・・・。)

画面が暗いので見落としやすい。

初代「零 zero」は他のシリーズ作品に比べて画面が非常に暗い!

アイテムは光輝いているものもあるのですが、箪笥の中にあったりと開けられる場所がわかりにくい。

見落としが多くなると、後半にアイテムが枯渇して大変な事になるので出来るだけ見つけておきたいところです。

序盤では押し入れを開けることに気づくまで時間が掛かり、テンポが悪くなってしまいました。

物語を早く進めたいのに進められないのは非常にもどかしいです。

しかし画面が暗いことで集中してゲームに没入できるのは、ホラーゲームをプレイする上では良い部分でもあるので、暗く不気味な世界をしっかりと探索していきましょう

回復アイテムが少ない

この時代のゲームは非常に難易度が高めで、ノーマルモードは今の作品のハードモードくらいの難易度があると思います。

やりごたえはあるのですが、ゲームに時間を使える時間が少ないライトゲーマーの方にはサクサク進めない分残念な所ではないかと・・・。

敵である怨霊も他の零シリーズよりも動きが速く、強いので操作が苦手な方は回復アイテムがなくなり、先に進めなかったという友人がいました。プレイする際は節約していただきたいと思います。

ぷちなま的には初代バイオハザードでの物資不足に比べたらまだ許容範囲内でしたが、苦手な方は頑張ってクリアを目指しましょう!

まとめ

和風ホラーゲームとして怖さが詰め込まれた「零 zero」ですが、怖さの中に日本の残酷な儀式や風習が伝わってくる恐ろしい神ゲーでした。

ストーリーも素晴らしく、結末には先程まで恐怖していた相手に対して同情にも似た感情を持ってしまうほど「霧江」の不遇の環境が切ない・・・。

他の零シリーズに比べて難易度が高く、操作性やカメラアングルに癖がありましたがシリーズ最恐と言われてるのは納得の作品でした。

何よりも「霊」と戦う怖さをしっかりと表現できている作りこみが素晴らしく、他のホラーゲームでは味わえない恐怖感は唯一無二だと思います。

続編にもこの作品の主人公は登場するので、他のシリーズ作品をさらに楽しむために必ずプレイしておきましょう!

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