血に染まる少女が残酷な真実を知る物語。「血染めのナナ」【感想・評価・レビュー】

PC

生きた兵器が作られていた研究所!多くの人体実験の果てに・・・。

ど~も!ぷちなま(@Gamer’s Life)です。

今回プレイしてきた作品は、ある恐ろしい施設で目覚めた少女の物語「血染めのナナ」。

制作者のドッド工房氏が配信されている、フリーホラーアドベンチャーゲームになります。

主人公の少女・ナナに語りかけてくる声に誘導されて、施設を脱出することが目的なのですが恐ろしい結末が待ち受けていました。

施設内で行われていた人体実験、金に目がくらんだ研究者たちが人の道を外れていく恐ろしい真実も明らかになっていきます。

出来損ないと呼ばれる不気味な生物も襲ってくるのでご注意を!

それでは、血だらけの施設で起こった惨劇を読み解いていく物語「血染めのナナ」の面白さを、感想と共にレビューしていきますのでお付き合いください。




かんたんなストーリー紹介!

「ナナ ナナ、起きるんだ」

目を覚ました少女は辺りを見渡す。

「私はロベル。君には今、無線で話しかけている。」「私の指示を聞いて、そこから脱出して欲しい。」

こちらからは語りかけることはできないようだ・・・。

指示に従って進んで行くと通路は血だらけ、さらに奥には胸に穴をあけて血だらけの男が眠っていた。

ナナは聞こえてくる声に従い、さらに奥へと進んで行く・・・。

「血染めのナナ」の楽しみ所!

細かいところまで作りこまれてる施設内

無線の声に導かれて施設内を探索していくのですが、まず目に飛び込んでくるのは狭いながらも細かい所まで作りこまれたマップ。

飛び散った血液や死体、さらには近くに落ちた弾丸からその人物が息絶えた時の状況を物語ってきます。

さらに即死トラップなども仕掛けられているので恐ろしい。 しかしぷちなまが驚いたのはそれ以外の事でした・・・。

ト・ト・トイレが流れる!!! 鏡にしっかりナナが映る!!!

ストーリーには関係ない内容なのでしょうが、こういった所まで手抜きがないのがドッド工房氏クオリティ! 安心感が違います。

ストーリーは深く、謎解きはシンプルでわかりやすい遊びやすさなので間違いないです。

初っ端からズレた感想を書きなぐってますが、プレイする際は作りこみにも注目して欲しいです。

明らかになっていく施設での実験内容

ここからは真面目に「血染めのナナ」の魅力を紹介していきましょう。

何の前知識もなく、無線の指示に従って出口を探すナナですが、PCに残されたやり取りから施設で行われてきた実験とナナの正体がわかっていきます。

新しい発見に胸を躍らせる研究熱心な研究者たちの集う場所だったこの施設が、資金不足が原因でとある組織とつながってしまった事・・・。

そして非人道的な方法で実験材料を確保していた事が・・・。

やがて金を求める研究者たちの集まりになり、ナナを生み出すことになっていきます。

ほとんどの方が最初に辿り着くEND:Bで、ナナがどのように扱われていた存在かわかるハズ・・・。

兵器にされていたナナ・・・

END:Aに向かって進めていく中で、一人の研究者のPCから衝撃の事実が明らかになっていきます。

組織の新たな提案で生きた兵器の開発を始める事、子供を確保することが難しくなり、研究所内で調達することになった事・・・。

そしてナナの正体は、人間の子供と様々な生物・物質の配合から唯一成功した存在No・7。

(実験体となった経緯や両親の存在も明らかになりますが、それは衝撃的なので実際にプレイして確認していただきたい。)

そして兵器としてのナナがどれほど強力な力を持っているのかもわかります。

果たして無線から聞こえてきた声の主は、ナナをどうしようというのか?

力を使えることを知ったナナが、どういった行動に出るのか?が最大の見所でしょう・・・。




「血染めのナナ」のここが残念・・・。

ストーリーを進めていくと「血染め」という言葉の意味が分かってくる「血染めのナナ」ですが、足りないと感じてしまった部分もありました・・・。

それは予想以上に短編、もっと深く語って欲しい所があったこと・・・。

恐ろしい実験や死を理解させない兵器としての教育など、深く考えさせられる内容だけにイラスト・日記・回想シーンなどで、過程や結果をもっと深く描いて欲しかったと思ってしまいました。

だって通路に落ちている肉片を躊躇なく食べて、食レポするような異常性が当たり前に見えてくるんですよ!?

遊びやすく纏まられているのでサクッと遊びたい方には魅力ですが、ストーリー好きの考察虫にはもっと楽しみたいという要望が出てくる作品です。

(話は変わりますが、セーブするごとにナナの可愛い顔が出てくる演出が好きだったので、勝手に画面乗せときます!)

まとめ・感想

恐ろしい失敗作が徘徊する施設から脱出するホラーゲーム「血染めのナナ」は、狂気的なストーリーからも恐ろしさが伝わってくる名作でした。

ドッド工房氏の作品は文章・ストーリー・背景などが魅力的な作品が多く、ワクワクしながらプレイさせていただきましたが、今作は深い物語を非常にシンプルにまとめられていた印象です。

セーブ中に眠るしぐさや、物語が語られるところも非常に良かった。

人間らしさというのは、生まれてから受ける教育によって作られているという事がが伝わってくる作品なので、細かい部分までしっかり目を通していただきたい作品です。

最後に「血染めのナナ」のDLリンクと、制作者のドッド工房さんのブログ・Twitterのリンクを貼っておきますので、興味がある方は覗いてみてください。(「血染めのナナ」DLページ/ブログ/Twitter

(※ドッド工房さんのブログにはゲーム制作やブログ作成のやり方が詳しく書いてあるので、知りたい方は気になる記事を読んでみてください!とても参考になります!)

 




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